2015年、世界中のスニーカーを履くすべての人々に快適なスニーカーライフを提供することを目的として、東京を拠点に本格始動したライフスタイルブランド「
MARQUEEPLAYER(マーキープレイヤー)」。昨今ではミタスニーカーズとタッグを組み、ニューバランス「MT580」のコラボモデルを発売するなど話題を振りまいている。
今回はそんな「マーキープレイヤー」のディレクションを手掛ける代表の小林健介さんにシューケアブランドとしてのこだわりを伺った。
かゆいところに手が届くシューケア特化のライフスタイルブランド
ミタスニーカーズやヘリンボーンフットウェアなどのスニーカーブティックで展開され話題を呼んでいる、シューケアから始まったライフスタイルブランド「マーキープレイヤー」。立ち上げから10年を迎えた同ブランドの代表である小林さんはブランドの設立についてこう語る。「実は15年くらい前から“シューケア”カテゴリーのプロダクトを構想していました。ブランド立ち上げ前の話ですが、海外ブランドの輸入や国内総代理店の運営などを行う仕事に携わっていたときに、ニューヨーク発の洗剤ブランドを日本で展開するプロジェクトを起こしていました。
以前から非日常を体験させてくれる海外ホテルのアメニティグッズにも興味があったのですが、ニューヨークへ洗剤を契約しに行ったときにちょうどそのアメニティグッズと契約した洗剤が頭の中でリンクして、これだ! と思ったのが立ち上げたきっかけです。
その頃からいわゆるケア製品には非常に高い関心を持っていました。その中でもシューケア製品に関しては、自分が知る限りの国内ブランドではかゆいところに手が届く製品が見当たらなかったので、自分で仕掛けてみようと思ったのがブランドを立ち上げた経緯です」
ブランド名の「マーキープレイヤー」は“看板役者”という意味があるという。小林さんは続ける。
「スポーツにおいて特にフットボールの世界ではチームの顔になるような選手を『MARQUEE PLAYER(マーキープレイヤー)』と呼ぶことから引用 して名付けました。プロダクト自体がそれぞれ機能を生かした役割があるポジションのプレイヤーであって、使用してくださるユーザー様がヘッドコーチ的な意味合いを持たせています」
現に、各商品には背番号のように“#01”といったナンバリングが施されている。たとえば、泡状のスニーカークリーナー「PREMIUM DETERGENT FOAM #10」は大事なスニーカーの汚れを落としてくれるエースのような役割だからエースナンバーの“#10”、水を弾きスニーカーを守るキーパーのような役割を持つ「SNEAKER WATER+STAIN REPELLENT」は“#01”にするなど、知っている人が聞けば唸るような裏ストーリーも隠されているのも面白いところだ。
ケアに対してのアプローチの目線が他とは異なる
シューケアブランドを含め、世界中にライフスタイルブランドが溢れているが、その中でも「マーキープレイヤー」はどんなこだわりを持っているのだろう。そのこだわりについても小林さんはこう語る。「まず『マーキープレイヤー』はスニーカーケアに対してアプローチする目線が違うと考えています。多くのシューケアブランドは“スニーカーが汚れてからどうするか”を製品に落とし込んでいると思いますが、『マーキープレイヤー』では“スニーカーを汚さないようにするにはどうするか”を考慮し、スニーカーボックスを開けてすぐにできるケアから保管までの一連を網羅しています。