平成の時代を振り返るときに、「安室奈美恵」の名前は必ずと言っていいほど挙がる。
惜しくも2018年に引退してしまったが、令和になった今でも安室奈美恵は数々の名曲と共に「平成の歌姫」として語り継がれている。
完璧なダンスパフォーマンスと歌声、20代から変わらぬ鍛え抜かれたボディ、そして自分に正直に生きるその姿は常に私たちを魅了してきた。
昨今のY2Kファッションの流行に伴い、日本の90年代ファッションも振り返られることが多くなってきたが、安室奈美恵が生み出してきたファッションは、一世を風靡した「アムラーファッション」として簡潔にまとめられることが多い。
しかし、安室奈美恵のファッションはその一言でまとめられないほど、女子高生を中心として世の中に多くの影響を与えてきた。
90年代から時代を駆け抜けた安室奈美恵のファッションはどのように変化してきたのか?
今回は平成の歌姫、安室奈美恵のファッションを振り返りたい。
女子高生が夢中になった90年代のアムラーファッション
知っている人も多いと思うが、安室奈美恵の下積み期間は意外にも長い。「沖縄アクターズスクール」から1991年にダンスパフォーマンスグループ“SUPER MONKEY’S”の結成メンバーに選抜、1992年には「恋のキュート・ビート/ミスターU.S.A.」でセンターボーカルに起用されメジャーデビューを果たす。