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2022.10.19

ニューバランスのアイコン的存在であり屈指の名作! 時代に沿ってアップデートし続ける「990」の進化の歴史

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1982年にリリースされ、品番を変えず常にアップデートを続けながら、現在はv5まで登場しているニューバランス「990」。アップデートのたびに履きやすさとデザイン性を向上させ続けてきた屈指の名作だ。2022年秋には「990v6」の発売も予定されている逸品に関して、日本を代表するスニーカーショップのキーマンである、ミタスニーカーズの国井栄之氏にその進化の歴史について語ってもらった。

当時、グレーはセンセーショナルなカラーだった

1982年、当時持ち得た最先端の技術で最高のランニングシューズの完成を目指し、4年もの歳月をかけて作られた渾身の1足がニューバランス「990」のスタートであった。当時は「1000点満点中990点の出来栄え」と広告で謳ったように1足100ドル(当時は1ドル=約280円)という高額で発売され、市場に一石を投じた。国井さんはその歴史を語る。
時間や費用を惜しまず、最新の技術で最高のランニングシューズを作ることを目的に4年に渡る開発の結果生まれた初代「990」。当時としては高額で販売された
時間や費用を惜しまず、最新の技術で最高のランニングシューズを作ることを目的に4年に渡る開発の結果生まれた初代「990」。当時としては高額で販売された
アウトソールにはヴィブラムソールを搭載。現在はヴィブラムソールのロゴは黄色だが、当時はソールと同じ色になっているのも面白い
アウトソールにはヴィブラムソールを搭載。現在はヴィブラムソールのロゴは黄色だが、当時はソールと同じ色になっているのも面白い
「現在ではニューバランスはグレーのイメージがありますが、発売当時、グレーは結構攻めた色で、ホワイトが基本だったランニングシューズにとっては、かなり先鋭的なカラーだったようです。ニューバランスがグレーを選んだ理由は諸説あり、ボストンの天気は曇りが多かったからという説もあったりします。僕が聞いた話では、それまでオフロード中心だったところ、シティランナーが増えてきて、コンクリートにマッチする色合いやボストンの街並みの色にフィットするようなカラーをということでグレーを選んだという説が有力ですね」
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