文化服装学院とアントワープ王立芸術アカデミーで学んだ佐々木拓也が立ち上げたブランド「
TSTS(ティーエスティーエス)」。昨年デビューを飾り、サードシーズンとなる今季、ブランドとして本格始動した。そんな「TSTS」が今季、どのようなテーマでコレクションを展開しているのか、そしてブランド設立のきっかけやコレクションにかける思いなどをデザイナー佐々木氏本人に直撃した。
PROFILE|プロフィール
佐々木拓也(ささき たくや)
TSTSデザイナー
青森県出身。高校卒業後、文化服装学院とベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーでファッションデザインを学ぶ。26歳のときに帰国し、「サカイ」のインターンや「タイガ・ タカハシ」の立ち上げを経て、学生時代から交友があったパタンナーとともに2022年に「TSTS」を設立。デザイナーとブランド経営者の二面性を持つ稀有な人物。
自分が思い描いたファッションがアントワープにあった
2023年秋冬シーズンにデビューし、目の肥えたバイヤーたちをも唸らせた「TSTS」。デザイナーの佐々木氏は、高校卒業後、文化服装学院とベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーで学んだ。両校での 学びをこう語ってくれた。「文化服装学院は“洋裁学校”というベースがあって、職業訓練校という意味合いが強く、パターンや縫製などのテクニカルな面を学ばせていただきました。
また学院に通いながら『coconogacco(ココノガッコウ)』というファッションスクールに半年ぐらい通い、自分に足りない面を磨きました。そこで出会った先生がアントワープと並び、世界3大ファッション校と言われるロンドンのセントラル・セントマーチンズ美術大学出身で、その先生からヨーロッパ的な服の作り方を学び、アントワープで学ぶご縁をいただきました。