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2022.05.18

吸水ショーツ「ALDY」でフェムテック領域に参入へ:I-ne

株式会社Ineは新たにフェムテックブランド「ALDY(アルディ)」をローンチし、 “フルガード吸水型ショーツ”を発売した。同社は、ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST(ボタニスト)」などの美容品を取り扱っていることで有名だが、ALDYを機にフェムテック領域にも参入を果たした。
今回は ALDYブランドマネージャー吉田 祥子さんに、ALDYの特徴やフェムテック領域への参入、今後の展望などを伺った。
PROFILE|プロフィール
吉田 祥子

ALDYブランドマネージャー
前職では広告制作会社にてディレクターを経験。2018年よりスキンケアブランドやコスメブランドのブランドマネージャーを務め、2021年よりALDYブランドマネージャーに就任。

新卒起案から誕生した「ALDY」

まず、I-neで展開されているサービスの概要や特徴を簡単に教えてください。
弊社は2007年に設立された日用品や美容家電を中心に取り扱ってるメーカーです。主要ブランドには、ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」やミニマル美容家電ブランド「SALONIA(サロニア)」がありまして、その他19のブランドを展開しております。
展開している商品は全て、自社工場を持たないファブレス経営のもと生産されています。ゆえにマーケティングに特化できるため、トレンドに対して敏感に反応し、そのときのニーズに応えた商品をスピーディーに生み出していくことに強みがあります。
また商品や企画、生産をする際も適切なOEMとタッグを組める利点もあります。品質にこだわった商品をしっかりと作るため、現在では100社ほどの企業様と取引をさせていただいています。
今回どのような背景や問題意識の観点から、フェムテック領域に着目されたのでしょうか。
新卒社員による吸水ショーツの企画立案をきっかけに、あの日をもっと心地よく過ごせるものがあればいいなと思い着目しました。
生理用品の市場は約970億円と言われており、その60%以上はナプキンがシェアを占めているそうです(参考:【週刊粧業】2020年生理用品の最新動向)。昨今では経済的な理由などでナプキンを買い続けられないといった「生理の貧困」がニュースに取り上げられているほか、ナプキンのゴミ問題も発生しています。
そのような社会的問題への解決にも貢献する吸水ショーツに着目し、また当社の経営理念に沿った商品開発ができると考え、フェムテック市場へ参入することにしました。
実は、私も新卒提案を聞くまではあまり吸水ショーツを知らなかったのです。しかし、新入社員の世代は新しい情報に常に関心を持っている世代でもありますので、吸水ショーツは需要が伸びていくと考えました。
ただ、実際に使う前は少し躊躇していましたね。1日中同じ吸水ショーツを履くことに抵抗感を覚えていたんです。
ところがALDYの開発をきっかけに吸水ショーツを履くようになると、快適なことに気づきました。また、あの日が来ると漏れやにおいが気になりますよね。特に長時間だと尚更だと思います。そのため、ALDYはその辺りのお悩みを全て解決することにも、こだわりました。そこがこの商品の強みでもあります。
悩みを解決することで生活に変化も出てきますよね。
そうですね。この商品を開発するにあたり、社内でも座談会を行って悩みを聞いたところ、やはりムレや漏れについての意見が多かったんです。特にこれからの夏場はショーツのムレが気になってくる時期ですし、そんな時にも吸水ショーツはおすすめしたいです。
御社ではALDY以外にもセルフケアにまつわる様々な商品を展開されていますが、セルフケアをしていくなかで大切なことはどんなことだと思いますか?
多様性の時代なので、自分を理解して心地よいものを選ぶことがセルフケアに繋がると考えています。たとえば、「私は蒸れることにストレスを感じる」という悩みになった際に、吸水ショーツが選択肢の1つとして考えられる。このようなことを日々行っていくことで、自分を見つめ直す時間を大切にしていくことがセルフケアにも繋がってくると考えてます。
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#Wearable Device
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