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2024.08.28

海洋ごみの4割を占める「廃漁網」アップサイクルに取り組む「Aww」と「ALLIANCE FOR THE BLUE」の挑戦

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心トキメク旅を提案するトラベルブランド「Aww(アウ)」は、サボテンレザーやアップルレザーを使ったサステナブルな商品に力を入れてきた。そしてこの夏、海洋ごみ問題の主な原因のひとつである使用済みの漁網(廃漁網)をリサイクルしたコレクション「Aww for the Blue Collection」を発表した。
このコラボレーションの背景には、豊かな海を守り、次世代へと繋いでいく一般社団法人ALLIANCE FOR THE BLUEの活動がある。国際的にも問題になっている海洋ごみ問題の解決に向け、企業間の連携をコーディネートし、廃漁網を活用した商品(Product for the Blue)づくりを通じて、資源の有効活用、海洋環境負荷の低減を目指している。
今回、Awwの創業者である石田めぐみさんとALLIANCE FOR THE BLUE代表の野村浩一さんに、問題となっている海洋ごみの存在とそこから生み出されるサステナブル商品の魅力をお聞きした。
PROFILE|プロフィール
石田 めぐみ(いしだ めぐみ)
石田 めぐみ(いしだ めぐみ)

トラベルアイテムブランド・Awwファウンダー、株式会社Moved CEO
大学時代のアメリカ・サンディエゴへの旅が人生のターニングポイントになった経験から、旅の楽しさ・素晴らしさを1人でも多くの人に体験してほしいという思いで、2020年トラベルブランド「Aww」をスタート。旅行用のスーツケースをはじめとした様々なトラベルグッズの展開や、トラベルコミュニティを運営する。

PROFILE|プロフィール
野村 浩一(のむら こういち)
野村 浩一(のむら こういち)

ALLIANCE FOR THE BLUE代表
製造業で広報宣伝、CSR推進、中国事業推進、IRを経験し、2019年にコンサルタントとして独立。2020年に一般社団法人ALLIANCE FOR THE BLUEを設立。製造業での経験やサステナビリティコンサルタントとしての知見を活かし、恵み豊かな海の次世代への継承を目指す。

トラベルブランド「Aww」の出発点

ブランドのプロフィールを教えてください。
石田2020年の1月に立ち上げたサステナブルブランドで、「まだ見ぬ自分自身に出会う心トキメク旅」というコンセプトを掲げています。ブランド名の「Aww」は英語の感嘆詞で「わぁ」とか「うわぁ」といった、感動や驚きを感じたときに出る言葉から取りました。
旅に出ると、自分の心が動く瞬間が数多くあります。そのひとつひとつが自分の内に秘めているものに気づくきっかけになり、新しい自分にアップデートできるタイミングになると思い、お客様にもそのような体験をしてほしいという願いを込めました。
今回、ALLIANCE FOR THE BLUEさんとコラボしたきっかけを教えてください。
石田旅の魅力のひとつは、地球や自然の壮大さを実際に体感できることです。その旅を通じてサステナブルな行動ができたらと思い、2022年頃からサボテンレザーやアップルレザー、再生ポリエステルを使用した商品を扱ってきました。
しかしながら、自分たちでできることには限界があり、地球環境のことを考えていくなかで、サステナブル素材の使用だけでなくもう一歩進んだ活動に繋げたいという思いと、旅行先で触れることの多い海に関連するアイテムを開発したい、そういった活動ができないかと探していたなかで、ALLIANCE FOR THE BLUEさんに出会いました。
サステナブルへの関心を持たれたきっかけは。
石田元々ものづくりに携わっていて、大量生産・大量消費の体制に疑問を持っていました。
だからといって、一般的な消費者に向けて、エコな生活やサステナブルな活動をしましょうと訴えても、何をすればいいのかわからないと思います。そこで、よりイメージしやすいかたちでエコとは何か、サステナブルとは何かを伝える必要がありました。
そうしたときに、サボテンやアップルといったものから取れたレザーを使っていれば、そこから興味を持ってくれる人がいるのではないかと考え、商品開発を行ってきました。

恵み豊かな海を次世代に

ここでALLIANCE FOR THE BLUEさんの活動をお聞きしたいと思います。
野村我々は、日本財団の支援を受け、2020年に設立された一般社団法人になります。
日本は島国のため、海からの恩恵を受けながら生活をしています。ですが、多くの人がその価値に気づいておらず、近年海洋ごみ問題の深刻化や、磯焼けなどによる漁獲量の低下など、大きな課題に直面しています。この状況を変えなければならないと思い、いくつかの企業さんと連携して、海洋問題を解決する取り組みをはじめました。
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