新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、外に出かける機会も少しずつ増えてきた。せっかく外に出かけるのであれば自分のサイズに合ったとびきりの洋服を着たい。コロナ禍前にはあまり感じなかった、そんな洋服への意識にも変化が出てきたように思う。
小柄女性にとって、自分に合った洋服を見つけることはそう簡単ではない。そんな女性をターゲットにしたアパレルブランド・COHINA(コヒナ)が今注目されている。 2018年に創業したCOHINAはコロナ禍を経て、現在に至るまで売り上げを伸ばし続け2021年には月商1億円を突破した。身長155cm前後の小柄女性をターゲットにした同ブランドが成功する鍵となったのは、創業当時より着目していたライブコマースにあった。そこではどんな取り組みが あったのか。株式会社newnのCOHINA代表・ディレクターの田中絢子さんにインタビューを行った。 PROFILE|プロフィール
田中 絢子
COHINA 代表、ディレクター
1994年神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。Google Japanに新卒入社し、代理店広告営 業に従事する。2018年1月、自身の悩みに基づき、身長155cm前後の小柄女性のためのアパレルブランド「COHINA」を共同創業。同ブランドでディレクターを務める。
コロナ禍でも人は服を必要とする
まずはCOHINA立ち上げた経緯や、155cm以下にターゲットを絞った理由について教えてください。
私自身が148cmで小柄ゆえに洋服に悩んでいたことで、身長155cm以下をターゲットに絞ったアパレルブランドは需要があるのではないかと思ったのがきっかけにあります。「155cm以下」と聞くとニッチだと思われがちですが、始める前に市場リサーチをしてみると日本人女性の大体3割ほどがターゲット範囲だと分かったんです。