メンズライクな白いシャツには、繊細な花模様のアップリケが施されている。その花は、実はビンテージの着物生地を組み合わせて生まれたものだ。
イミテーション・オブ・クライスト(Imitation of Christ)やフォクシーなどさまざまなブランドで経験を積んだあとに、コロナ禍を経て自身のブランドをローンチした。
「日本の文化遺産である着物を守りたい」という大きな使命感をもって、ハンドメイドに重点を置いた服作りを続けている。
サラさんに、マンハッタンにあるアトリエで話を伺った。
サラさんがデザイナーを志したきっかけを教えてください。
私はクリエイティブな家庭で生まれ育ちました。母はグラフィックデザイナーを経て画家になり、父は建築家で、日本に住む祖父母はアートの先生でした。家ではいつも誰かが何かを作っている環境だったので、ものづくりがとても身近にあったんです。