品を購入する際、プラスチック袋が必要ならば購入しなければならないのが一般的だ。ファストフード店では、ストローが紙製のものに代替され、味が変わってしまったという不満の声も聞こえてくる。
事の発端は、海洋に漂流するプラスチックゴミだ。海の生態系に与える影響の高さが問題視され、プラスチックは環境への負荷が非常に高いものとして認知されてきた。
その問題に一早く取り組んできたのが、スペイン発祥のファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」だ。海洋ゴミを資源として再生したファッション製品を販売している、今世界各国から注目を浴びているブランドで、日本では株式会社三陽商会が誘致し、ジョイントベンチャーとして活動を行っている。 今回、ECOALFのブランド責任者である下川雅敏さんに、同ブランドの理念と日本での環境保護活動について伺った。
PROFILE|プロフィール
下川 雅敏
三陽商会 事業本部 コーポレートブランドビジネス部エコアルフ課長
兼 エコアルフ・ジャパン取締役
ライセンスブランドでのエリアマネージャー・トレーナー職を経て、ニューヨーク支社にて海外事業を経験。その後、セレクトショップ事業とマッキントッシュ ロンドンの企画MD に携わり、2020年3月の日本でのブランドローンチ前から現職に就任。国内におけるECOALF のブランディング・運営を担う。また、業界の垣根を越えた企業や行政との合同プロジェクトの開発や、国内で活躍しているクリエイター、著名人らとのコラボレーションを重ね、エコアルフ事業を展開しながら、未来に向けた消費行動の変革を起こすきっかけを作るため に活動する。
日本にも世界最先端のサステナブルブランドを
最初に、三陽商会のサステナブルへの取り組みを教えてください。
弊社は総合アパレルメーカーで、20を超えるブランドを展開しています。これまではブランドごとにサステナビリティへの取り組みを行っていましたが、2018年に発表した「今後の成長戦略」の中で、会社の目指すべき方向性として「サステナビリティを意識した事業展開により持続可能な社会を目指す」ことを掲げました。