このブランド名を知らなくても、最近ではお笑い芸人・バッテリィズのエースがM-1グランプリで着用していた服だと言えば、思い出す人もいるだろう。それほどキャッチーなデザインが人気のアロハシャツブランドだ。
しかもこのブランドを立ち上げた下地さんは、服作り経験ゼロからスタートしたというから驚きだ。何が彼を奮い立たせたのか。「Eanbe」の立ち上げから、アロハシャツに込めた思いを語っていただいた。
PROFILE|プロフィール

下地 希一(しもじ きいち)
1994年生まれ、沖縄県浦添市出身
アロハシャツが好きすぎるあまり、2019年に「Eanbe(イアンべ)」を創業。お酒と銭湯サウナとギャンブルをこよなく愛する痛風のアラサー男。世界一のアロハシャツブランドを目指し、東京と沖縄を拠点に奮闘中。
アロハシャツなら個性が出せる
学生時代サッカー一筋だった下地さんは大阪へ移り住み、アメ村や梅田などで買い物をしていくなかでファッションに興味を持ったが、自身のなかに流行りものに対しての違和感があったという。「他人と同じような格好はしたくない。そう考えていたときに、偶然アロハシャツに出会いました。沖縄出身ということもあり、これならば自分の個性を引き出してくれると感じたのを覚えています」
アロハシャツを着ていると「自分が自分でいられる気がした」と振り返る下地さん。友人からもアロハシャツ購入の際には相談されるようになり、自分の好きが認められたうれしさがあったという。