2023.01.26

決め手は “超々ジュラルミン”! 米軍も選ぶ唯一無二のエクストリーム・サングラス

パフォーマンスを向上させ、より快適なライフスタイルを作り上げるべく、日々技術革新を続けているアイウエア業界。ことスポーツサングラスに関しては、トップアスリートやプロフェッショナルたちの必需品として開発が進められ、それが製品としてエンドユーザーも享受できる状態となっている。
 
ゲイターズ アイウェア」は、堅牢かつ機能的なサングラスを開発しているアメリカンブランド。日本でも近年の上陸後、ミリタリーカルチャーやサバイバルゲームシーンの間でよく知られる存在となり、近頃はアウトドアカルチャーでも浸透してきているという。
 
今回は日本総代理店を務めるゲイターズジャパンの増田昌弘さんに、同社の掲げるポリシーやプロダクトの魅力、テクノロジーについて話をうかがった。

危険に挑むことは、安全性に挑むということ

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1989年にアメリカで誕生したゲイターズは、「耐衝撃性」「耐久性」「ハイパフォーマンス」の3つを柱としながら、フィット感・機能性・デザイン性を高次元で兼ね備えるサングラスブランド。その高い品質から、NAVY SEALsやGreen Beretなど米軍特殊部隊を中心に、世界のミリタリーやロウエンフォースメント(法執行機関)、トップアスリートから支持されており、日本でもサバイバルゲームのフィールドでは絶大な人気を誇る。
 
「ゲイターズはいわゆるスポーツサングラスのメーカーとは一線を画していて、フレームもレンズも大変特殊な作り。全く新しいタイプのアイウエアとして、業界に革命を起こしたブランドで、1989年にカリフォルニア州のサンディエゴで創業しました。

ちょうど1980年代後半から1990年代はアメリカでエクストリームスポーツが台頭した時代で、自身の身体能力や度胸の限界を求めるようなアクティビティが人気となっていました。そんな危険が伴うスポーツ用にサングラスを開発したというのが、ゲイターズのユニークな点です。
 
すでにその頃にはスポーツサングラスは存在しており、オークリー社に代表されるような軽量な樹脂フレームもシーンに浸透していました。しかし、ゲイターズの創業メンバーは風を真正面から受けるような極限状態にあっても、ズレずに安全でクリアな視界を確保できるようなサングラスがメタル素材でできないかということで、製品開発をはじめたんです」

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試行錯誤の末にたどり着いたのは、アルミ合金の中で最高クラスの強度を持つ材料「A7075」(超々ジュラルミン)」。この素材で作られたフレームは他に類を見ない軽さとフィット感、堅牢性を誇り、発売後は次第にスカイダイバーやモータースポーツドライバーから愛用されることに。
 
そして、ゲイターズの噂は極限に挑むエクストリームスポーツのフィールドを飛び出し、口コミ的に広がっていくうちに、ミリタリーの世界にも浸透していったという。

超々ジュラルミンの堅牢なフレームに託された想い

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今では特殊部隊からのチームオーダーがあったり、米軍基地内でも販売されたりするほどの信頼を勝ち得たゲイターズだが、なぜそこまでの評価を得ているのか。増田さんに製品の特徴について聞いた。
 
「一番の特長は、やはり全モデルのフレームに超々ジュラルミン『A7075』を使っていること。この素材は米軍が改良を加えて作り上げたアルミ合金で工業製品では一般的なものですが、これをアイウエアのフレームに採用しているのは世界的にも稀です。

ゲイターズのフレームはシート状のA7075からパーツを切り出して、湾曲処理をしてメガネのシェイプを作っているので、軽くて丈夫、そしてしなやか。薄いのでヘルメットを装着した際も干渉することもありません。

またメタルフレームであるメリットとしては、テンプル(つる)やノーズ(鼻)を自由に曲げて調整してフィッティングできる点にもあり、これが千差万別ある個人の顔に対してもかけ心地や軽さ、ズレにくさを生み出してくれるのです」

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アリゾナ州の工場でハンドメイドされている製品を実際に手に取ってみると、その質実剛健さと共に繊細な作りに心奪われる。スマートなルックスに隠されているが、フレームの内側にもゲイターズならではの美学が詰め込まれている。

フロントパーツとテンプルを繋ぐ部分は、開閉を支える金属のヒンジパーツを片腕に二つ設けることで堅牢度を高め、かつ歪みにくくしている。
 
そして、テンプル同様に着け心地を大きく左右するノーズピース部分には、金属芯が入ったゴムを採用。これによって、ユーザー自身で形状を変えてフィッティングの調整ができる。
 
「もの作りには絶対的な自信がありますし、皆さんに頼られて、長くお付き合いいただけるブランドだと思います。その意気込みの表れとして、ゲイターズのサングラスには生涯保証がついていて、もし製品に問題があれば真摯に対応できるような仕組みもあります」

米国の工業規格、MIL規格を満たすハイグレードモデルも

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目を保護しつつ快適な見え心地を提供するレンズも、もちろん大切な存在。高い光学性能を保有した耐衝撃樹脂を使い、高度な射出成型プロセスで製造されているゲイターズのオリジナルレンズは、UVカットや偏光、調光、防曇、防塵、耐傷などの機能を付加し、ユーザーに求められるニーズに沿った様々な種類を展開。その豊富なラインナップの中には15口径・200m/秒の発射体の衝撃にも耐えうる、圧倒的な安全性を持つレンズもあるというから驚きだ。
 
「ゲイターズの理念は『セーフティアイウエア 』であること。高い安全性を持つ製品を作る上では自社での厳しい品質指標もありつつ、主にふたつの規格を基準にハイエンドモデルの開発も行っています。
 
ひとつは『ANSIz87.1』という米国のセーフティアイウエアの工業規格。この規格に認定されるには、拡散性や屈折性といった光学性能のテストに加えて、対衝撃性等に対する基準もクリアしなければなりません。そしてもうひとつは『ミルスペック(MIL規格)』。これは米軍が必要とする耐久性能に使われる規格。耐衝撃性や防曇性などの高い基準を満たしているので、実際に米軍でも使われているんです」

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「もちろんタフネスさにフォーカスされることが多いのですが、光学的な見え方にもこだわっています。例えば『OPZレンズ』という独自の偏光レンズ。一般的な偏光レンズは水面や道路などの乱反射をカットする便利な機能があるものの、液晶パネルの画面は光の屈折でちらついて見えてしまいます。

しかしこの『OPZレンズ』ではその見えづらさを軽減。最近はアウトドアシーンでもデジタルデバイスを見る機会は多いですし、乗り物を運転しているときにも活躍してくれます」

日本のニーズに合わせた製品展開も

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最後は日本での展開について。海外のコアなサングラスメーカーが、日本のシーンでも注目されるようになった理由を増田さんに尋ねた。
 
「そもそも日本にはサングラスをかけるという文化自体があまり根付いてないこともあり、正直最初は手探り状態。元は一部のミリタリーファンに知られる程度の存在だったのですが、自衛官さんはもとよりエアソフトガン好きの方々から使っていただけるようになり、オートバイ、釣り、キャンプと、裾野が広がってきた感じがあります。

昨今の成熟したアウトドア市場において、人気のガレージブランドから実物ミリタリーギアに心酔する方が増えたのは追い風です。また、アジア人にフィットするモデルを多数展開している点も、日本で受け入れられている理由だと思います。

レンズ径を大きく、フレームカーブを浅く、ノーズピースのサイズを大きくしているので、日本の方でもゲイターズ特有の顔に沿うようなフィット感をご体感いただけると思います」
 
アメリカのエクストリームな世界からやってきた「ゲイターズ」。独自性を追求しつつもユーザーのニーズを高次元で満たしている彼らのサングラスは、私たちのライフスタイルにも自然に溶け込んでくれそうだ。

PROFILE|プロフィール
増田昌弘(ますだまさひろ)
増田昌弘(ますだまさひろ)

ゲイターズジャパン(株式会社インターマーケット)ブランディングディレクター

広告業界での様々な経験を経てブランド経営・戦略の基礎を習得。同社入社後GATORZ EYEWEAR日本総代理店の一員として、同ブランドサングラスのマーケティングや商品開発などを担当し現職に至る。2019年にはガスケットキットを企画開発し成果を収めるなど、米国ブランドのアドバンテージを活かしつつ日本市場へのローカライズ最適解を追い求める、アウトドア好きで3児の父。

Text by Junpei Suzuki(ALTANA inc.)

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