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2020.07.06

コロナ禍に感じた「肌のざわめき」に関する一考察(関根麻里恵)

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PROFILE|プロフィール
関根麻里恵

1989年生まれ。学習院大学助教。日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒業、学習院大学大学院 人文科学研究科身体表象文化学専攻 博士前期課程修了。修士(表象文化学)。専門は表象文化、ジェンダー・セクシュアリティ、文化社会学。ファッション批評誌『vanitas』(アダチプレス、2013年)のほか、『ユリイカ』『現代思想』などに寄稿。共著に『ポスト情報メディア論』(ナカニシヤ出版、2018年)、『「百合映画」完全ガイド』(星海社、2020年)、共訳に『ファッションと哲学』(フィルムアート社、2018年)がある。

「ひどく肌がざわめく」――緊急事態宣言の直後からそんな感覚に襲われました。しかし、この「肌のざわめき」が一体何なのかを掴みあぐねいたまま、宣言解除の日を迎えてしまいました。「新しい行動様式」への移行を促されている現在、あのとき感じた「肌のざわめき」を言語化できるかもしれない。そう思い、筆を執りました。

「肌に異常が生じる」ということ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下コロナ)が拡大するなかで、アルベール・カミュの『ペスト(原題:La Peste)』(1947年)が再注目されていますが、それより先立つこと約十年前の1937年、チェコの劇作家でジャーナリストのカレル・チャペック――「ロボット」という言葉を生み出したことで人口に膾炙しています――もまた、疫病にかんする戯曲『白い病(原題:Bílá nemoc)』を発表しています。タイトルでもある「白い病」とは、50歳前後の人間から罹患しはじめる疫病のことで、皮膚に無痛の白い点ができたのち身体は悪臭を放って崩壊し、死に至るというものです。
(チェコ文学研究家・翻訳家の阿部賢一さんが、noteで翻訳を無料公開しています。気になった方はぜひご覧ください。)

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