インドを拠点に活動する、デニム・コンサルタントのParas Gupta(パラス・グプタ)。デニムデザイナーとしての背景をもち、2020年Second Spaceを設立。デニム・コンサルタントとしてブランドにバーチャルサンプルの提供やコンサルティングを行っている。今回、デニムの専門家としての観点から、デニムと3D化についてインタビューを行った。
PROFILE|プロフィール
Paras Gupta(パラス・グプタ)
インドを拠点に活動する、デニムデザイナー、コンサルタント、3Dアーティスト。2020年コンサルタント会社Second Spaceを設立し、ブランドや企業にデザインやデジタルソリューションを提供している。
デニムコンサルタントとして
デニムとの出会い、そしてデニムコンサルタントに至るまでについて教えてください。
私は、教育の一環のプロジェクトでデニムに出会いました。 デニムの生地とウォッシュ加工の相性の良さに触発されて、すぐにデニムに親近感を覚えました。そして卒業後、デニムのデザイナーとして、工場や衣料品製造部門に就業し、素晴らしい工場や製造ユニット、ブランドと仕事をしてきました。そこでは、デニム製品や洗濯、縫製に関する深い知識を得ることができました。数年経って、デニム・コンサルタント業を始めました。 デニム・コンサルタントは具体的に何をするのでしょうか?
デニム専門のデニム・コンサルタントとして、常に複数のプロジェクトに関わっています。Second Spaceで請け負う仕事は大きく3つに分けられ、3Dデジタルコンサルタントやバーチャルサンプリングなどの3Dソリューションの提供と、ブランドや企業や工場に向けたコンサルタント業、広告素材の制作が挙げられます。これまでに、シーズンコレクションやブランドのプレゼンテーションのデザインや、デニムメーカー向けのランドリープロジェクトに携わってきました。
コンサルタント業では、基本的にはインドにあるファッションブランドのデニムアイテムのデザインを請け負っています。大抵の場合、ブランドにデニムデザイナーが在中していないこともあり、デニムの扱い方がわからないブランドから発注を受けることが多く、デニムデザイナーとして、ブランドのイメージに合う生地の選定や、デニムに関連したサービスの提供を行っています。製品のデザインを発注された場合、まず最初に生地を選び、ムードボードやデザインコンセプトを固めます。そして、シルエットを調整し、実際の製品のデザインをします。デニムデザイナーとして、ウォッシュ加工や、製品のステッチはとても重要に捉えているため、工場に詳細な指示を送ることも多くあります。このようにマーケティング観点から、最適な商品をデザインして納品することもあります。