ファッションと身体は切り離せない関係にある。しかし、世の中に溢れているファッションは果たして全ての身体に適応できているだろうか?本当に、S、M、Lなど規定のサイズで事足りるのだろうか?
そんな問題に根本から取り組むのが、ファッションブランド「 SOLIT! 」を運営するSOLIT株式会社だ。SOLITはオール・インクルーシブな社会の実現を目指し、多様な身体を持つ人々に完全受注生産のファッションプロダクトを提供している。 そこで今回、SOLIT代表取締役の田中美咲さんに、多様な身体のためのファッションを可能にするための工夫や課題についてインタビューを行った。
PROFILE|プロフィール
田中美咲
SOLIT株式会社 代表取締役 1988年奈良県生まれ。2018年2月より社会課題解決に特化したPR会社である株式会社morning after cutting my hair創設、代表取締役。2020年9月より「オール・インクルーシブ経済圏」を実現すべくSOLIT株式会社を創設、代表取締役CEO。世界3大デザインアワード「iF DESIGN AWARD 2022」にて最優秀賞GOLDを受賞。
ファッションを楽しむために SOLITを立ち上げた経緯について教えてください 原体験として、自分自身が日本におけるプラスサイズの体型だった ことがあります。私は「本当はかわいい服が着たいけれど自分の体で着られない」など、試着室に持って着ようとしたときにコンプレックスを感じてしまっていました。 この時は「この服を着るために私は痩せなければならない」「可愛くならなければならない」といった社会的なプレッシャーを感じていたと思います。つまり、ファッションを楽しんだ経験があまりなかったのです。
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