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2023.03.20

唯一無二の履き心地で、より自然に地球上を走ることができるフットウェア「トポアスレティック 」とは?

ランナーたちのパフォーマンスを最大限に高めてくれる、ランニングシューズ。そのなかでも、足への負担を軽減しながら、足本来の自然な動きをサポートする画期的なシューズを開発しているのが、アメリカのシューズブランド「トポアスレティック(以下:トポ)」だ。
2013年に創業された新参ブランドながら、独自のテクノロジーによって唯一無二の履き心地を実現する機能的シューズがトレイルランナーを中心に人気となり、日本でもそのファンを増やし続けている。
今回は、そんなトポの日本での正規販売を行っているアルコインターナショナル株式会社の百合草雄之介さんにお話をうかがい、トポの哲学やこだわり、そしてオススメのシューズを教えてもらうとともに、ファンを引きつけるプロダクトの魅力に迫る。

「Move better, Naturally.」をキーワードに、より自然なランニングができる健康的なシューズをつくる

大手スポーツメーカーなどがひしめくランニングシューズ市場において、オリジナリティ溢れるシューズが日本でも話題となっているトポ。そもそも、トポはどんなブランドなのだろうか? まずはブランドの歩みや特徴について、百合草さんにうかがった。
 
「トポというブランド名は、創業者であるトニー・ポスト氏の名前が由来です。ポスト氏は日本ではあまり知られていないかもしれませんが、アメリカのシューズ界ではレジェンドと呼ばれるような人物で、革靴で有名な『ROCKPORT(ロックポート)』で副社長を務めた後、『Vibram USA(ビブラムUSA)』でCEOを12年間歴任。Vibram USA時代には、『ファイブフィンガーシューズ』という5本指シューズを作って話題にもなりました。
トポはそんなポスト氏が、より自分の思い描くシューズをしっかり作っていきたいという思いで、2013年に独立して作ったブランドなんです」
もっとも自然に走れるランニングシューズを作りたいという思いからトポを設立したという、創業者であるトニー・ポスト氏
もっとも自然に走れるランニングシューズを作りたいという思いからトポを設立したという、創業者であるトニー・ポスト氏
さらに、百合草さんはこう続ける。
「日本でランニングというと競技としてのランのイメージが強く、ランニングシューズにも“いいタイムが出る”とか、“速く走ることができる”という要素が求められがちです。一方、アメリカでは少し違って、ランニングは自分の体調を整えるコンディショニングの一環として行うものであり、健康維持のためのライフスタイルのひとつとして根付いています。
トポは、そんなアメリカのランニング文化にすごくマッチしたブランドで、『Move better, Naturally.』をキーワードとして、より自然なランニングができる健康的なシューズにこだわっています。その裏付けとして、APMA(全米足病医学協会)という足病医の協会において、実際に足の健康に有益であるという認定を多くのシューズが受けており、健康志向の方にも選ばれているシューズでもあります」
そんなトポのシューズは、どんなユーザーやシーンにオススメなのだろうか。
「トポには、ロード、トレイル、リカバリーという3つのラインナップがありますが、そのなかでも日本の市場展開でいちばん注力しているのがトレイル(トレイルランニング)です。日本には約1千万人のロード競技者がいるといわれていますが、トレイルの競技人口は70万人ほどとまだまだ少なく、その規模には雲泥の差があります。ですが、ランニングがすでに競技として根付いてしまっている中では、ロードよりもトレイルの方がトポのシューズの良さや違いを体感してもらいやすい のではないかと考えています。
ただ、それはトポがタイムを争う競技に向かないというわけではありません。普通のロードよりも圧倒的に長い100マイル(約160.9km)という距離がひとつの基準となっているトレイルでは、楽しく心地よいペースでより長い距離を走ることができれば、結果としてタイムがよくなるという側面もあります。そういう意味で、自然な走りを提供してくれるトポは、特にトレイルでオススメしたいですね」
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