長い間、肌身離さず持っていたものには愛着が湧く。それが子どものものならなおさらだ。6年間ほぼ毎日使ってきたランドセルとなれば、ひとりの人生を見守ってきたお守りといってもいいだろう。それを気軽に捨てることはできないはずだ。
そこで、同社CRAFTCRAFTS部の中澤秀一さんに、同サービスに込められた思いを伺い、「ランドセルリメイク」の魅力を深掘りした。
PROFILE|プロフィール
中澤秀一
土屋鞄製造所 CRAFTCRAFTS部ランドセル課課長
長野県上田市出身。2022年4月に新たに組織されたリメイクや修理の専門チーム「CRAFTCRAFTS部」にて、ランドセル課のリーダーに就任。お客さまのアフターサポートの業務にあたる。
子どもが持つ最初の鞄=ランドセル
ランドセルを専門に扱い始めたのは、いつからですか。
1965年に創業し、当時からランドセルを中心に鞄作りをしてきました。とくにお子さまが最初に持つ鞄ということもあり、もともと学生鞄を作るメーカーに就職していた創業者の土屋國男は「ランドセルを選ぶ子どもたちを見るのが楽しみで、仕事の励みになる」と語っていました。だからこそ、当社は「本当に良いものを作りたい」という一心から始まっています。
ランドセル製作の特徴を教えてください。
小学校の入学から卒業まで毎日使い続けることが前提ですので、しっかりとした構造でなければなりません。買い替えを前提とするものでもありませんしね。ですから当社のランドセルは、6年間毎日安心して使える丈夫さに加えて、シンプルで飽きのこない美しいデザインを目指しています。