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2023.10.26
PHILOSOPHY
Gショックがスタートしたプロジェクト 「VIRTUAL G-SHOCK」の全貌とは?
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G-SHOCK(Gショック)
が新たにスタートさせたオンラインコミュニティプロジェクト「
VIRTUAL G-SHOCK(バーチャル Gショック)
」。このコミュニティではいったい何ができるのか、どういう目的でこのコミュニティをスタートさせたのか。今回はその全貌を明らかにすべく、本プロジェクトを企画した
カシオ計算機株式会社
の「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトの佐藤一輝さんにお話を伺った。
ユーザーとともに新しいGショックの世界を創る
2023年9月5日にプロジェクトがスタートした「VIRTUAL G-SHOCK」。ユーザー同士が交流できるオンラインコミュニティという位置づけだが、具体的にどういったことができるのだろうか。佐藤さんはこう語る。
「今年でGショックも40周年を迎えました。今後、Gショックがバーチャルな領域に進出していくなかで、これまでGショックに馴染みがなかった人たち、そしてWeb3.0やメタバースの世界に関心のある人たちに対してGショックならではの新しい体験を提供するのが目的で『VIRTUAL G-SHOCK』をスタートしました。
飽くなき挑戦を続けてきたGショックがついにバーチャルの世界へ。新たな世界観を提案してくれる
きっかけは、Z世代といわれる若い世代に向けて、腕時計というプロダクトだけでなく、別のアプローチ方法を創っていけたらという思いがありました。そしてコロナ禍をきっかけに、NFTやメタバースといわれるバーチャルな世界に注目が集まってきたので、バーチャルな領域とGショックを掛け合わせる、新しい取り組みのコミュニティになります」
最新のデジタル技術を活用しつつ、ユーザーとともに新しい「Gショック」の世界を創っていく、それが“VIRTUAL G-SHOCK”の概 要なのだ
Discordを使った交流や“共創”企画も開催
「VIRTUAL G-SHOCK」では、実際にどういうことができて、Gショックはどのような形で登場するのだろうか。佐藤さんはこう続ける。
「まずはNFTを使ったコミュニティの会員権である『G-SHOCK CREATOR PASS(GSCP)』を配布しました。1万5,000個用意した『GSCP』が開始から6時間で配布終了になるほど、大盛況でした。
初回に配布された「G-SHOCK CREATOR PASS(GSCP)」はNFTによる会員権だ。この球体のデザインは、Gショックの生みの親である伊部菊雄さんが落下実験で使ったG-SHOCK Drop Test Prototypeがモチーフになっている
また“Discord(ディスコード)”による誰でも無料で参加できるコミュニティを公開し、そこでGショックをキーワードにしながら、ユーザー同士がチャットなどで交流できるようにしています。たとえば、ユーザーが持っているGショックの画像を公開して見せ合うなど、Gショックを切り口にさまざまな交流がなされています。
また“Discord”の中では、チャットでスタンプなども使えるのですが、Gショックのオリジナルスタンプなども公開され、チャットでスタンプが使えるようになっています」
Discordのチャットで使えるスタンプ。スタンプの顔はGショックの“5600シリーズ”がモチーフになっている
さらに、最近では“共に創る”と書いて“共創(きょうそう)”企画も開催されている。
「先日配布された『GSCP』を持っている人限定の共創企画では、『GSCP』のカラーデザインコンテストを開催しています。実際に『GSCP』のフォーマットをプリントアウトした紙に色鉛筆で色付けしてくれている人もいますし、編集ソフトなどでキレイに色付けしてくれている人もいて、100点以上の作品が集まっています」
「GSCP」カラーデザインコンテストで使われたフォーマット。ユーザーが思い思いのカラーを塗った作品が、たくさん集まった
オリジナルのチャットスタンプやコミュニティにいる人が共に創っていく企画など、プロジェクトがスタートしたばかりにもかかわらず“Discord”の中では、さまざまな交流が行われているようだ。
計り知れないポテンシャルを持った「VIRTUAL G-SHOCK」の今後
無限の可能性を秘めた「VIRTUAL G-SHOCK」だが、プロジェクトをスタートさせるには、大変なこともあったという佐藤さんは語る。
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