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2023.12.29

お客様と一緒に商品開発に取り組む、女性のセルフケアブランド「WRAY」

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20代半ばから50代にかけて、女性は妊娠や育児、更年期など多様な問題を抱えやすい。そのため、ライフマネジメントやヘルスマネジメントに悩んでしまう人もたくさんいる。
「仕事に育児にと忙しい女性が、自分自身を大切にできるようサポートしたい」と設立されたのが、「株式会社WRAY(レイ)」だ。同社では女性のセルフケアに焦点を当て、さまざまな角度から生活をサポートする商品を展開している。
今回は、同社で代表取締役を務める谷内侑希子さんにインタビューを実施。WRAYの立ち上げに至った経緯や展開している商品などについて、話を伺った。
PROFILE|プロフィール
谷内 侑希子(たにうち ゆきこ)
谷内 侑希子(たにうち ゆきこ)

株式会社WRAY 代表取締役
外資系証券会社やコンサルティング会社で商品開発・経営企画などの経験を積み、2020年に株式会社WRAYを設立した。

お客様と一緒に商品を作ってみたい

WRAYを立ち上げた経緯を教えてください。
まず、なぜブランドを立ち上げることにしたかというと、私はコンサルティング会社に勤めているときにプライベートブランドの立ち上げに携わったことがあるのですが、そこでブランドの立ち上げや商品開発の面白さに気付きました。ただ、同じ商品開発でも、お客様と一緒に商品を作ってみたいと考えるようになって。それに挑戦しようと思い、2020年に女性のセルフケアブランド「WRAY」を立ち上げました。
女性のセルフケアブランドにした理由は、私自身もホルモンバランスの乱れによる女性特有の問題や、ライフマネジメントに関する問題に壁を感じたことがあったからです。これまで培ってきたマーケティングや経営、ブランド作りのノウハウを生かして、ブランドを通して女性をサポートできるようにしたいと考えました。
ライフマネジメントもヘルスマネジメントもとても大切ですが、仕事や育児で特に忙しい女性は、自分のことを後回しにしてしまいがちです。そのため、当ブランドでは「自分を大事にしよう」をコンセプトに掲げ、ライフスタイルの中にセルフケアを行うきっかけを散りばめられるような商品を展開しています。
商品は、Instagramやコミュニティを通して意見交換を行いながら、お客様と一緒に作り上げています。私も今まで経験したことのない商品開発のやり方だったのですが、お客様が欲しいと思うものが作れているんじゃないかと思います。これは、「WRAY」ならではの新しいやり方だなと思っています。
「WRAY」の由来は何でしょうか。
「Woman(女性)」と「Ray(波線状に広がる光線)」を組み合わせて、「WRAY」にしました。「女性が輝き、それを広げていけるようなブランド」という思いを込めています。
また、「相互扶助」というコンセプトもあるので、女性同士が情報共有や助け合いを行えるような場になれば、という思いもあります。
「セルフケアを行うきっかけを散りばめられるような商品を展開している」とのお話でしたが、扱っている商品にはどのようなものがあるのでしょうか。
バスソルトや美容液、デリケートゾーンソープのほか、靴下やパジャマ、吸水ショーツなどさまざまです。今ではアパレル商品も複数ありますが、立ち上げた当初はサプリメントと肌荒れ予防の美容液、シルク製の腹巻きを用意していました。
PMSや生理など、日々の生活や仕事をするなかで女性がぶつかりがちな壁をセルフケアで軽減する方法を提案したかったので、それをサポートできるようなグッズとしてその3つからスタートしたのです。
いろいろな選択肢があったと思うのですが、3つのうちのひとつに腹巻きを選んだ理由は何だったのでしょうか。
温活を意識したからです。腹巻きって、パンツスーツの下に履けるようなものが少なかったんです。仕事中にも履けて、かつファッション性のある、着ていて気分の上がるような腹巻きがいいと思い、シルクの腹巻きを作り始めました。
冷えは女性の敵なので、温活はとても大切。なので、気分が上がるようなものを用意して、女性の方が進んで取り入れたくなるようなものにしたかったのです。
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