アディゼロシリーズとSLの誕生
まずはアディゼロシリーズと、「SL」について少し振り返りたい。
「速さを再定義し、さらに限界を押し広げたいという考えのもと、2005年にスタートしたのがアディゼロシリーズです。シューズクリエイターの大森敏明氏に協力を依頼し、無駄ゼロ、ストレスゼロ、エネルギーゼロを追求。特にフィットと軽量性にこだわり、最高のフィット感を提供するために、ラスト(足型)は0.01mm単位までこだわって削り出したものを採用しています」
2008年のベルリンマラソンで「
ADIZERO ADIOS(アディゼロ アディオス)」を着用したハイレ・ゲブレセラシェ選手が当時の世界記録を更新し、アディゼロはその名を世界に轟かせ、以来、多くの世界記録更新をサポートしてきた。
「SL」の原点にあるのは、1972年に誕生したランニングシューズ「SL72」。SLはSuper Lightの頭文字をとったもので、ナイロンアッパーやEVA製のミッドソールなど、当時の最先端技術を取り入れたモデルだ。2020年に、そのDNAを受け継いだ軽量性と反発性に優れた「SL 20」が登場。2022年春にアディゼロシリーズに加わることとなり「
ADIZERO SL 20.3」がリリースされた。そして今回、フルモデルチェンジして生まれ変わったのが「アディゼロ エスエル」となる。