1秒でも速く、ベストタイムを目指して走るランナーに向けて開発されているアディダスのアディゼロシリーズ。アディゼロシリーズのシューズは、過去2年間で世界トップクラスのランナーたちによる7つの世界記録更新を支えるなど、多くのランナーの記録更新をサポートしてきた。
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ADIZERO SL(アディゼロ エスエル)」は、軽量性に優れたモデルで、今まで主にエリートランナーのトレーニングシューズとして愛用されてきた。しかし、今回のフルモデルチェンジにより、幅広いレベルのランナーが、それぞれの用途に合わせて活用できる、ベーシックモデルへと進化を遂げた。
今後アディダスの大定番モデルとなり得るポテンシャルを秘めた「アディゼロ エスエル」は、何を目指して開発し、どのような機能が詰まっているのか。アディダス マーケティング事業本部 カテゴリープランニング シニアマネージャーの山口智久さんに話を聞いた。
アディゼロシリーズとSLの誕生
まずはアディゼロシリーズと、「SL」について少し振り返りたい。「速さを再定義し、さらに限界を押し広げたいという考えのもと、2005年にスタートしたのがアディゼロシリーズです。シューズクリエイターの大森敏明氏に協力を依頼し、無駄ゼロ、ストレスゼロ、エネルギーゼロを追求。特にフィットと軽量性にこだわり、最高のフィット感を提供するために、ラスト(足型)は0.01mm単位までこだわって削り出したものを採用しています」