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2023.02.08

雲の上を走るような履き心地! 欧米で大人気、アシックス「GEL-NIMBUS(ゲルニンバス)」のシリーズ最新作

ラテン語で“雲”を意味するNIMBUSをモデル名に冠した、アシックスの「ゲルニンバス」シリーズ。文字通り、まるで雲の上を走っているような、軽やかでソフトな履き心地を提供し、誕生以来、多くのランナーに支持されてきた。
「ゲルカヤノ」と並び称されるブランドを代表するロングセラーは、特にクッションシューズの市場が大きいヨーロッパ、アメリカでは高い人気を誇っているという。25周年のアニバーサリーイヤーに登場する最新作「ゲルニンバス 25」は、前作からどのような進化を遂げたのだろうか。
シリーズ誕生25周年。大きくアップデートしたゲルニンバス 25。19,800円
シリーズ誕生25周年。大きくアップデートしたゲルニンバス 25。19,800円

新素材のPureGELが心地よいクッション感を実現

「ゲルニンバス」シリーズの優れたクッショニング性能を支えているのは、柔らかなフォーム素材と、踵部に搭載されたクッション素材のGELだが、このGELが大きな進化を遂げた。新素材のPureGEL(ピュアゲル)は、従来素材と比べて約65%柔らかく、約10%軽い。
「ゲルニンバスと他社のクッションシューズとの大きな違いがGELにあるかと思います。近年、ミッドソールに使われるフォーム素材は大きな進化を遂げていますが、やはりフォーム素材をいくら改良しても実現できないクッション性があるんです。
それでも、フォーム素材がますます柔らかく軽くなる中で、GELが変わらなければ、相対的に柔らかさを感じにくくなりますし、搭載するメリットも小さくなってしまいます。今までもGELの硬度の変更はしてきたのですが、今回は新しく開発したPureGELを搭載することになりました」と、開発担当者の小澤圭太さんは言う。
従来比で約65%も柔らかくなった自信のある新素材ならば、今まで通りビジブルにしてアピールしても良さそうだが、内蔵式になっているのには理由がある。
「柔らかさを追求したPureGELは、フォームと接着してビジブルにすることができないぐらい繊細な素材なため、内蔵式になっています。踵直下に搭載しているのですが、履いていただくとそのソフトさを実感してもらえるはずです」
非常に柔らかく軽量なクッション素材PureGELを内蔵
非常に柔らかく軽量なクッション素材PureGELを内蔵

ミッドソールの素材、アウトソールの仕様も変更

前作「ゲルニンバス 24」のミッドソールはFF BLAST PLUS(エフエフ ブラスト プラス)とFLYTEFOAM(フライトフォーム)でGELを挟む構造だったが、「ゲルニンバス 25」ではミッドソールの全面にFF BLAST PLUS ECO(エフエフ ブラスト プラス エコ)という素材を採用している。
FF BLAST PLUS ECOは、軽量で柔らかく跳ねるように反発するFF BLAST PLUS機能はそのままに、約24%を植物由来に変えた環境配慮がなされたフォーム素材。ミッドソールの厚さ自体も前作より増し、PureGELを搭載したことで、「ゲルニンバス 25」はシリーズ史上最高のクッション性を実現した。
クッション性がそれだけ向上すると、安定性やスムーズな重心移動が損なわれるのではないかと心配される「ゲルニンバス」ファンの方がいるかもしれないが、もちろんそのあたりも十分に配慮されている。
「ソール自体の幅を広くし、受け皿を大きくすることで安定性を確保しています。また、アウトソールの前足部は、従来の分割されたブロック型から一枚仕様に変更しています。
アウトソールを分割する理由は、足の動きに合わせて屈曲しやすくするためなのですが、柔らかく分厚いミッドソールは変形しやすいので、蹴り出しの際にブロックごとの局所的な変形を感じやすくなるという懸念がありました。ゲルニンバス 25のソール材料や仕様においては、スムーズな足運びをサポートし、気持ちよい足抜け感を実現するにはこの形状の方が好ましかったんです」
ミッドソール全面に環境にも配慮されたFF BLAST PLUS ECOを採用
ミッドソール全面に環境にも配慮されたFF BLAST PLUS ECOを採用
接地面積が広くとられているので安定性も十分
接地面積が広くとられているので安定性も十分
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