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2024.06.12

軽量で高レベルな防水透湿性を持つ「コロンビア」の次世代レインウエアの着心地とは?

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梅雨の長雨、気まぐれな小雨、ゲリラ豪雨……都会ではビル風の影響が大きく、傘だけじゃビショぬれになるケースも少なくない。コンビニのレインコートでしのぐこともできるが、透湿性がないので着ると汗で蒸れがち。その点、アウトドアで行動する際のレインウエアは防水性・透湿性が優れているので着て歩くと快適だ。通勤時、横殴りの雨でも心強い。
レインウエアは多様な進化を遂げ、従来の「雨具」のイメージを覆すほど着心地のいい製品も増えてきた。中でも「コロンビア(Columbia)」の「アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル(Outdry Extreme Wyldwood Shell)」は他にない特長を備えているので、詳しい話を聞くべく株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部の立花祐樹さんを訪ねた。
アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル 33,000円(税込) カラーは写真のCanteenの他、Blackもあり サイズはS、M、L、XLの4種類
アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル 33,000円(税込) カラーは写真のCanteenの他、Blackもあり サイズはS、M、L、XLの4種類

表地に浸水がないので水の重さを感じず、常にドライな着用感で過ごせる

外側から内側へ水が浸入することは防ぎ(防水)、内側から外側へ発汗による水蒸気を逃がす(透湿)……アウトドア用のレインウエアはこの防水透湿層(メンブレン)を間にはさみ、肌触りの良い裏地(内側)と水を弾く表地(外側)でメンブレンを保護する3層構造が基本だが、「アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル」はまったく違う。
「通常、3層構造のレインウエアは表地に撥水加工を施しているのですが、着用時の生地への圧力や汚れなどで撥水性が落ちてくると表地が雨を弾ききれず、浸水した状態になります。メンブレンより内側(肌面)には浸水しないのですが、表地は浸水した状態になります。レインウエアの着用時、なんとなく冷たさを感じたり、重たさを感じたりするのは、表地に浸水してレインウエアの透湿性が低下し、ウエア内が冷やされるためです。
『コロンビア』の独自テクノロジー『アウトドライ』に採用しているメンブレンは耐摩耗性・耐久性に優れているため、表地で保護する必要がありません。このためレインウエアの表面にメンブレンを出すことができます。メンブレンと裏地の2層構造でウエアを構成できるので軽量化が可能になり、撥水層の浸水による機能の低下も防げます」
なるほど、外側に浸水しないので「アウトドライ」の名を冠していると思うとわかりやすい。通常のレインウエアと異なり、表地に水がしみて重くなることや、快適性を損なう懸念が「アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル」にはないのだ。
「アウトドライ」は表面が防水透湿層(メンブレン)なので、3層の中間にメンブレンを配するレインウエアと異なり、表地への浸水がなく快適な着用感が続く
「アウトドライ」は表面が防水透湿層(メンブレン)なので、3層の中間にメンブレンを配するレインウエアと異なり、表地への浸水がなく快適な着用感が続く

パッカブルなのでバッグに入れて携行すれば、激しい風雨になっても心強い

 「実際にこれを着て昨年と一昨年、ハセツネ(長谷川恒男CUP日本山岳耐久レース)に出場したのですが、あいにくといいますか両年とも雨が降りまして、製品の実力を体感するにはいい体験でした。10月中旬、奥多摩の山中を走って24時間以内にゴールする71.5kmの山岳レースで、昼すぎにスタートして私の場合だと日没後も夜通し走るわけです。
夜の奥多摩は非常に寒くて、後からネットで調べると最低気温6℃ぐらいだったらしいです。それに加えて雨ですからぬれながら十数時間も走ると低体温症のリスクが大きい。走るので厚着もできず、私はTシャツとアームカバーの上に『アウトドライ・エクストリーム ワイルドウッドシェル』を着て完走しました。
透湿性も優れているため汗の上記がウエアの外に抜け、裏地の肌ざわりの良さがキープされます。常にドライで重くなることもなく、低体温症にもならず着実にゴールできました。ウエアが持っている性能のありがたみを強く感じた次第です」
それだけの性能を備えていれば、街で暴風雨にさらされたり、湿度の高い長雨の日に屋外で過ごすことになっても一枚羽織ると心強い。ポケット部分に本体を収納できるパッカブル仕様でコンパクトにまとまるので、バッグに入れて持ち運ぶのにも適している。
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