HOKA(ホカ)の人気スピードモデル「MACH(マッハ)」。トレーニングやレースにスピードを求めるランナーを中心に支持されているシリーズだ。プレート非搭載モデルならではのナチュラルな反発が魅力の「マッハ」が、新しいフォーム素材をミッドソールに採用することで、さらに反発力と推進力を高めたという。「
マッハ 6」は、前作からどのようにアップデートされたのだろうか。
より速く走りたいランナーのために開発された「マッハ」は、クッション性と反発性を両立しながら、軽量性にも優れたシリーズ。軽やかなライド感と、スピードを出しやすい設計が、中上級レベルのランナーからも支持されている。
昨年の夏には「トレーニングの質を高めたい」というHOKAアスリートの要望に応え、「マッハ」
の特徴である柔らかさと瞬発力に、推進力のあるPebax®プレートを組み合わせた「MACH X(マッハ エックス)」が登場し話題となった。今作「マッハ 6」は「マッハ 5」の純粋な後継モデルで、プレートは非搭載だ。新素材・スーパークリティカルフォームを採用
「もっとも大きなアップデートポイントはミッドソールのフォーム素材の変更です」と、HOKAのアシスタント マネージャー ,フィールド エクスピリエンス レップ、安藤正直さんは言う。「マッハ 5はPROFLY+(プロフライ プラス)という2層構造のミッドソールで、上層に軽量で弾性に優れた素材を使っていましたが、マッハ 6には、スーパークリティカルフォームという新しいフォーム素材を採用した1層構造です。
スーパークリティカルフォームは、超臨界発泡をしたEVAベースの素材です。樹脂に高圧力と温度をかけて、超臨界流体と呼ばれる気体と液体の中間的な状態にしてから成型用の金型に流し込むのですが、それによってより高密度な発泡パーツが作れるため、より優れた反発性や強度を出すことができます。また、製造サイクルを短縮して生産効率を上げるといったメリットもあります」
スーパークリティカルフォームの採用により、エネルギーリターンが強化され、前作以上に軽やかで弾むようなライド感が得られるようになっている。