これから冬が到来し、本格的に寒さ対策が欠かせない季節がやってくる。寒さに敏感な体を守るためにも、暖かいインナーは必需品だ。
今回、同社マーケティンググループのマネージャーである日和崇さんと「HOTMAGIC」の企画担当の水野しおりさんに、開発の裏話からこの暖かさを実現した技術、そして商品に込めた思いを伺った。
PROFILE|プロフィール
左:日和 崇(ひわ たかし)、右:水野 しおり(みずの しおり)
日和 崇(ひわ たかし)
アパレルカンパニー 営業MD本部 商品企画部 マーケティンググループ マネージャー
2008年、新卒でグンゼ株式会社に入社後、新規開拓、ODMを主とした営業に7年間従事。その後、レッグウエアのプロモーション、自社商品企画を経て、2023年4月より現職。2024年春にデビューした大型新ブランド「アセドロン」においてマーケティング戦略を担当。
水野 しおり(みずの しおり)
アパレルカンパニー 営業MD本部 商品企画部 インナーウエアグループ
2021年、新卒でグンゼ株式会社に入社後、インナーウエアの開発部門で商品設計業務に従事。その後、2023年9月より現職。主にHOTMAGIC、COOLMAGICなどのシーズン商品企画を担当。「アセドロン」においてもメイン商品であるインナーウエアの開発を担当。
「着心地」がキーワード
HOTMAGICの開発経緯を教えてください。
日和僕らが扱うインナーウエアやアンダーウエアは、ファッションやスポーツ業界のトレンドに大きく左右されるところがありま す。
HOTMAGICの例で言うと、リレハンメル1994冬季オリンピックで、スポーツ用品メーカーさんが新しく開発した機能性繊維が採用されたことが転機になりました。厳しい寒さのなかで、すばらしいパフォーマンスを発揮できる衣類を提供したということで、業界全体が機能性繊維に注目し始めました。
それまでのインナーウエアは、綿が主流で、キルティングなど生地に厚みを持たせることで保温するというのが一般的でした。ところが、繊維自体が発熱するという、それまでとはまったく異なる仕組みで暖かさを確保できるようになったのです。