4月にフランス・パリで開催されたナイキの新製品発表イベント「Nike On Air」。そこでは「NIKE PEGASUS PREMIUM(ナイキ ペガサス プレミアム)」や「NIKE MAXFLY 2(ナイキ マックスフライ 2)」など、エアを搭載した最新鋭のプロダクトがお披露目された。また、A.I.R(Athlete Imagined Revolution)と名付けられた新プロジェクトによるコンセプトモデルも公開。最先端のAIや3Dプリント技術を活用した作品は、新たな未来を予感させるものだった。
ナイキは今後どのような道を切り開き、プロダクトはどんな進化をしていくのだろうか。ナイキのチーフ・イノベーション・オフィサーを務めるジョン・ホーク氏、NSRL(Nike Sports Research Lab)のヴァイスプレジデント、マシュー・ナース氏に話を聞いた。
AIはものづくりを力強くサポートするテクノロジー
ナイキのチーフ・イノベーション・オフィサーであり、A.I.Rを指揮したジョン・ホーク氏は、AIや3Dプリント技術、コンピュテーショナルデザインなどあらゆる最先端ツールを活用したA.I.Rについて「ナイキにおけるイノベーションとデザインの未来は、ツールだけにあるのではなく、ナイキとそれらのツールとの結びつきにあり、またツールがアスリートとデザイナーの繋がりを深めるという点にあります。A.I.Rは先鋭的な想像力と熟練した職人技に、新しいテクノロジーとデジタル機能を掛け合わせたものなのです」と話す。