NIKE(ナイキ) は、2017年にカーボンプレートを搭載した厚底シューズをリリースし、ランニングシューズシーンに正真正銘の革命を起こした。以来、ランニングシーンをリードし続け、世界レベルのマラソン大会ではトップアスリートたちがナイキのシューズとともに、さまざまな記録を更新している。
今年10月のシカゴマラソンで、ケニアのケルビン・キプタム選手が2時間0分35秒という男子マラソンの世界記録をマークした際に履いていたのも、ナイキの厚底シューズだった。日本では学生駅伝に出場する多くのランナーがナイキをチョイスし、そのシェアが毎年話題になっているのをご存知な方も多いだろう。
そんなナイキのランニングシューズを体感し、テクノロジーを深く理解するためのイベント「NIKE RUNNING MEDIA CAMP 2023(ナイキ ランニング メディア キャンプ 2023)」が、11月に京都府で2日間にわたって開催。その模様をレポートしたい。
今年のEKIDEN PACKは左右非対称カラー!
ナイキ ランニング メディア キャンプ 2023は、プロダクトプレゼンテーションからスタート。駅伝シーズンに発売されるのが恒例となっているEKIDEN PACKのニューコレクションがお披露目となった。主力のレーシングシューズである「NIKE ALPHAFLY 2(ナイキ アルファフライ2)」と「NIKE VAPORFLY 3(ナイキ ヴェイパーフライ 3)」では、左右非対称カラーを採用。右足はボルトカラー、左足はピンクを纏っている。
ランナーの方ならご存知かもしれないが、ボルトカラーやピンクは過去の「アルファフライ」や「ヴェイパーフライ」でも採用されたことのあるカラー。鮮やかで大胆なカラーリングがレースへのモチベーションを高めてくれるはずだ。
EKIDEN PACKは「NIKE ZOOM FLY 5(ナイキ ズーム フライ 5)」、「NIKE PEGASUS 40(ナイキ ペガサス 40)」、「NIKE RIVALFLY 3(ナイキ ライバル フライ 3)」を含んだ全5モデルのシューズと、アパレル2型がラインナップされている。
名城大チームがペーサーを務めるランニングセッション
今回のメディア キャンプには、10月に開催された全日本大学女子駅伝で7連覇を達成した名城大学女子駅伝部(米田勝朗監督、谷本七星選手、米澤奈々香選手)がゲストに! 競技場を利用したランニングセッションでは、名城大チームがウォーミングアップをリードしてくれただけでなく、800m走のペーサーを谷本選手と米澤選手が務め、米田監督がタイムを読み上げてくれた。なんとも贅沢な空間である。ペースごとに4組に分けられた800m走。筆者は1キロ4分ペースを選択。贅沢ペーサーと「アルファフライ 2」のおかげで、気持ちよく走ることができた!
名城大学駅伝部の強さの理由とは
夜の部は名城大チームによるトークセッション。監督、選手たちは、全日本大学女子駅伝で史 上初の7連覇を達成した強さの理由が、どこにあると考えているのだろうか。「創部11年目で初めて優勝できたのですが、私がすべてを管理してコントロールするやり方では、名城大学から世界で戦える選手が出てこないのではないかと思い、指導方法を180度変えたんです。できる限り指示を出さずに、学生たちが自分たちで勝ちたい、強くなりたいと思えるようなチームを目指しました。2度目の優勝までは12年かかりましたが、その間にいろいろな方たちの助けを得ながら成長し、自主性がありながらも崩れない、選手たちが自分で自分の心に火をつけられるチームになったのかなと思います」(米田監督)