スポーツやアウトドアウェアのインナーに求められる汗処理機能と、ミドラー(インナーとアウターの間に着るもの)に求められる保温機能を兼ね備えたポリエステル生地「
サーモフライ」。これは2021年から海外のアウトドアブランドを中心に採用され始めた注目の機能テキスタイルだが、このパフォーマンスの立役者である超軽量繊維「
オクタ」は、実は15年以上も前に開発されていたという。
テクノロジーは使い方ひとつで新たな価値を創造できる、ということの好例であるが、果たして「オクタ」はどのような素材で、どのような経緯を経て脚光を浴びることになったのか。今回は開発元の
帝人フロンティア株式会社を訪ね、開発を担当した尾形暢亮さんに話をうかがった。