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2023.10.06

第9世代が新登場! Salomon(サロモン)のレガシーが詰まった「XA PRO 3D」が支持される理由

2002年に誕生し、その機能性の高さがアドベンチャーレースシーンに大きなインパクトを与えたサロモンの「XA PRO(エックスエー プロ)」。その後、世代を重ね、現在ではトレイルランニング、ハイキング、マウンテンバイクといったアウトドアアクティビティで支持されているだけでなく、旅行者にも愛され、近年ではタウンユースシューズとしても人気を獲得している。
第9世代となるXA PRO 3D」は前作からどのようなアップデートを遂げたのか。そして「XA PRO」の人気の理由はどこにあるのだろうか。サロモン マーケティングチーム マネージャーの石田道寛さんと、サロモン ソフトグッズ MDチームの山村拓さんに話を聞いた。

山を自由に楽しみたい人のためのシューズ

「モデル名のXAというのはクロスアドベンチャーを意味するものです。2001年にRaid Race(レイドレース)というサロモンとして初めてシャーシを搭載したアドベンチャーレース用のシューズが登場したのですが、それをベースにより機能的に改良したものがXA PROになります」(石田さん)
アドベンチャーレースとは、山、川、海などの自然をフィールドに、オリエンテーリングを伴いながら、トレッキングおよびトレイルランニング、マウンテンバイク、カヤック、ラフティングといった多様な種目をこなしゴールを目指すもの。長時間の着用が苦にならない快適性とフィット感、岩場や泥濘、砂利道などのさまざまな路面に対応するグリップ力、足を保護するプロテクション性能、そして耐久性。
「XA PRO」はこれらをハイレベルで備えたシューズとして誕生し、山を自由に楽しむ人たちに愛される存在となったのだ。2005年にモデル名が「XA PRO 3D」となり、今作が9世代目となる。前作からどのような進化を遂げているのだろうか。
2005年に初代が登場。今作が9世代目。XA PRO 3D V9。18,700円(税込)
2005年に初代が登場。今作が9世代目。XA PRO 3D V9。18,700円(税込)
優れた耐候性を発揮するゴアテックス採用バージョンも展開。XA PRO 3D V9 GORE-TEX。22,000円(税込)
優れた耐候性を発揮するゴアテックス採用バージョンも展開。XA PRO 3D V9 GORE-TEX。22,000円(税込)

より軽快な足運びができるシューズに進化

「ミッドソールとアウトソールの間に薄型のシャーシを搭載して安定性を高めている点、爪先を保護する頑丈なトゥキャップを採用している点は、XA PRO 3Dの特長になりますが、そういった基本的な構造は継続しています。今回の主なアップデートポイントは、ミッドソール素材の変更と、アウトソールのラグパターンおよびコンパウンドの配合を見直した点です」(山村さん)
「XA PRO 3D」には、3D Advanced Chassis(3D アドバンスドシャーシ)と名付けられた、ファイバーガラスで強化されたプラスチック製のシャーシが搭載されている。不要なねじれを抑制しながら、踵をサポート。モーションコントロールを最適化し、安定的かつ効率的な足運びが行える。この3D Advanced Chassisが「XA PRO 3D」の“肝”というわけだ。
その“肝”であるシャーシは、素材と基本構造こそ変わっていないものの、横側に突起がついた形状となり、サイドのサポート性を高めている。では、ミッドソール、アウトソールにはどのような変更が加えられたのだろうか。
「まずミッドソールですが、EnergyCell(エナジーセル)という素材から、高いクッション性に加えて軽量性と反発性にも優れたEnergyCell+(エナジーセルプラス)という素材に変わっています。これによりエネルギーリターンが向上し、シューズそのものの軽量化にも繋がっています」(山村さん)
「アウトソールはXA PRO 3D V8のパターンとサロモンの定番ハイキングシューズX ULTRA(X ウルトラ)のパターンを組み合わせた、新しい特殊なラグ形状とパターンを採用しました。より、さまざまな路面状況への対応力が向上しています。また、ミッドソールのEnergyCell+がソフトなこともあって、ラグ自体の硬度は前作よりも硬くなり、反発性、安定性の向上に貢献しています」(石田さん)
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