「XA PRO」はこれらをハイレベルで備えたシューズとして誕生し、山を自由に楽しむ人たちに愛される存在となったのだ。2005年にモデル名が「XA PRO 3D」となり、今作が9世代目となる。前作からどのような進化を遂げているのだろうか。
2005年に初代が登場。今作が9世代目。XA PRO 3D V9。18,700円(税込)
優れた耐候性を発揮するゴアテックス採用バージョンも展開。XA PRO 3D V9 GORE-TEX。22,000円(税込)
より軽快な足運びができるシューズに進化
「ミッドソールとアウトソールの間に薄型のシャーシを搭載して安定性を高めている点、爪先を保護する頑丈なトゥキャップを採用している点は、XA PRO 3Dの特長になりますが、そういった基本的な構造は継続しています。今回の主なアップデートポイントは、ミッドソール素材の変更と、アウトソールのラグパターンおよびコンパウンドの配合を見直した点です」(山村さん)
「XA PRO 3D」には、3D Advanced Chassis(3D アドバンスドシャーシ)と名付けられた、ファイバーガラスで強化されたプラスチック製のシャーシが搭載されている。不要なねじれを抑制しながら、踵をサポート。モーションコントロールを最適化し、安定的かつ効率的な足運びが行える。この3D Advanced Chassisが「XA PRO 3D」の“肝”というわけだ。
「アウトソールはXA PRO 3D V8のパターンとサロモンの定番ハイキングシューズX ULTRA(X ウルトラ)のパターンを組み合わせた、新しい特殊なラグ形状とパターンを採用しました。より、さまざまな路面状況への対応力が向上しています。また、ミッドソールのEnergyCell+がソフトなこともあって、ラグ自体の硬度は前作よりも硬くなり、反発性、安定性の向上に貢献しています」(石田さん)