テクノロジーを使って日本文化を表現 最先端アート「Sound of Ikebana」のメカニズムに迫る
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昨年9月に行われたニューヨーク・ファッション・ウィーク(以下、NYFW)でコレクションデビューをしたブランドがある。「Sound of Ikebana(サウンドオブいけばな)」は京都大学教授/アーティストの土佐尚子氏が手がけるブランドだ。最先端のテクノロジーと日本文化を融合させ、エプソンの高度なプリント技術によってデザインを洋服に落とし込んでいる。
生花や能、歌舞伎など、日本文化を題材にテクノロジーを掛け合わせることによってアートとして日本の伝統芸能が進化を遂げるという面白い試みだ。今年2月に行われたNYFWでも2シーズン目となるコレクションを発表した同氏に「Sound of Ikebana」の成り立ちやメカニズム、テクノロジーと日本文化の融合によって生まれるアートについて話を伺った。
世阿弥による能プロジェクションマッピング
PROFILE|プロフィール
土佐 尚子(とさ なおこ)
京都大学教授/アーティスト 1961年生まれ、福岡県出身。1985年に発表したビデオアート作品がMOMAにコレクションされる。その後、最新テクノロジーとアート、日本文化を融合させた作品を次々と発表していく。2013年に「Sound of Ikebana」を発表。2023年9月にニューヨーク・ファッション・ウィークにて「Sound of Ikebana」のコレクションを披露。
振動は生命の鼓動、サイエンスの力でいけばなをアートに昇華
「Sound of Ikebana」と名付けられたプロ ジェクトを引っ提げ、NYFWでのデビューとなったファッションショーでは24ルックの発表を行った。色鮮やかな塗料がさまざまな形に変化していく様子はまさにアートだ。
「Sound of Ikebana」とは、絵の具などの塗料に、赤ちゃんの産声など音の振動を与えることによって、塗料が飛び散る様子をハイスピードカメラで1秒間に2,000コマ撮影したもの。スローモーションで変化する液体の様子がまるでいけばなのように見えることから「Sound of Ikebana」と命名された。