革靴は水に弱い。だからこそ、雨の日の通勤には、使いづらいというのが一般的な認識だろう。もうすぐ長い梅雨も始まるし、夏になれば、ゲリラ豪雨に見舞われる可能性もある。
雨が降る日はゴアテックス素材が水の浸入を防ぎつつ、靴内のムレを抑制する。さらに、見た目はスタイリッシュなドレスシューズなのに、履き心地は スニーカーのように軽くしなやか。
日本のビジネスマンたちから多くの支持を獲得するシューズは、一体どのようにして誕生したのか?
アシックス商事株式会社の鈴木徹さんに聞いた。
PROFILE|プロフィール

鈴木 徹(すずき とおる)
アシックス商事株式会社 事業戦略本部 ブランド戦略部 ブランド戦略チーム
2009年入社。2020年からテクシーリュクスの戦略担当として、商品構想からマーケティング施策までを手がける。
まずはテクシーリュクスというブランドについて教えてください。
2009年に日本でスタートしたシューズブランドです。ビジネスマンの足元をサポートし、仕事やプライベートでの挑戦を後押しすることをミッションに、スニーカーのようにソフトで軽く、そしてフレキシブルな本革使用のビジネスシューズを作っています。ブランド名の由来はアシックス商事のハウスブランドである「Texcy(テクシー)」にラグジュアリーを意味する「luxe(リュクス)」をくっつけた造語から。