ジョナサン・ストラーン編のSFアンソロジー
Tomorrow’s Parties: Life in the Anthropocene (MIT Press, 2022)のテーマは、 人新世
[1]の暮らしだ。現代SFのトップランナーたちが、過酷な環境や社会でともあれ生きねばならない市民を描いた新作SF短編が収録されている。未来の技術の発展もテーマのひとつだ。ストラーンは、序文で「私の気持ちとしては、サイエンス・フィクションは我々が今生きる世界をよりよく理解するために、明日のレンズを通して今日の問題を見つめるフィクションである」と語っている。ちなみに
ショーン・ボドリー(Sean Bodly)による本書の表紙や挿画は、個人が服や器具で身体を強化・延長する様子を描いた少しユーモラスな絵だ。