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【連載】ものと人のための補助線 #03:パリコレの”PLAnet”

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PROFILE|プロフィール
角尾舞 / デザインライター
角尾舞 / デザインライター

慶應義塾大学 環境情報学部卒業後、メーカー勤務を経て、2012年から16年までデザインエンジニアの山中俊治氏のアシスタントを務める。その後、スコットランドに1年間滞在し、現在はフリーランスとして活動中。
伝えるべきことをよどみなく伝えるための表現を探りながら、「日経デザイン」などメディアへの執筆のほか、展覧会の構成やコピーライティングなどを手がけている。
主な仕事に東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」(国立新美術館·2018年)の構成、「虫展―デザインのお手本」(21_21 DESIGN SIGHT、2019年)のテキスト執筆など。
Instagram / Web

先月、パリに行ってきた。2020年の春に世界的なパンデミックが起きてから、初めての国外出張。長距離フライトのとてつもない疲労感は、シベリア周りのせいか、知らぬ間に衰えた身体のせいかはわからないけれど、9月24日の夜にシャルル・ド・ゴールに着いた。
目的は、パリファッションウィーク。いわゆる、パリコレである。これまでさまざまなデザインウィークには顔を出してきたけれど、ファッションは領域がやや違うので、ほとんど別世界の話だった。しかし、なかなか見られない世界だからこそ、このタイミングで無理してでも行きたい理由があった。
理由の一つは、CFCLというブランドのショーである。元イッセイ ミヤケ メンのデザイナーだった高橋悠介さんが2020年に立ち上げたこのブランドが、パリで初めてとなるショーを開催した。光栄なことに、わたしはブランド立ち上げ時からコピーライターとして一緒に仕事をさせてもらっている。今回のコレクションにも関わっていたので、ある意味では(ほんの一部ではあるけれど)自分の仕事を見に来たとも言える……かもしれない。
CFCLは “Clothing For Contemporary Life”の頭文字で、訳せば「現代生活のための衣服」である。積極的にペットボトル等の再生素材を使ったり、一着あたりのLCA(ライフサイクルアセスメント。ある製品の生産から廃棄までの環境負荷を定量的に評価する手法)を実施したり、その結果、日本のアパレルブランドで初めてB Corpの認証(B Corporation:社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度)を取得したりと、サステナブルなファッションを突き進んでいることで多方面から有名だが、「ニットのモードなドレス」という新しい領域を切り開いている存在でもある。

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