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【連載】ものと人のための補助線 #06:多摩美 統合デザインの卒展 2023

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PROFILE|プロフィール
角尾舞 / デザインライター
角尾舞 / デザインライター

慶應義塾大学 環境情報学部卒業後、メーカー勤務を経て、2012年から16年までデザインエンジニアの山中俊治氏のアシスタントを務める。その後、スコットランドに1年間滞在し、現在はフリーランスとして活動中。
伝えるべきことをよどみなく伝えるための表現を探りながら、「日経デザイン」などメディアへの執筆のほか、展覧会の構成やコピーライティングなどを手がけている。
主な仕事に東京大学生産技術研究所70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」(国立新美術館·2018年)の構成、「虫展―デザインのお手本」(21_21 DESIGN SIGHT、2019年)のテキスト執筆など。
Instagram / Web

展覧会を訪れる場合、ほとんどの人は展示作品を見に行くのだと思う。しかしもちろん展覧会は作品だけで成り立っているわけではなく、空間設計やグラフィックなど、いろいろ注目するべき点はある。そのなかで、おそらくわたしが他の人よりも注目しているのが情報デザインである。
情報デザインというのは広い概念ではあるけれど、会場でのオペレーションや動線、ウェブの構造など、大ざっぱにいえば「メイン以外の仕事」みたいな部分である。大きな展覧会であってもおざなりなケースもあるし、逆に小さな企画でも思いもよらない良い発見をさせてもらえる場合もあるから面白い。
すべての展覧会が什器を一から設計できたり、照明デザイナーにライティングのコントロールをしてもらえたりするわけではない。その最たる例が学生による卒業制作展だ。「自分たちでなんとかする」が基本で、潤沢な予算があることはほぼない。
自分も近しい環境で展覧会の企画の仕事をしていた時期もあるので、多少は気持ちもわかる。同時に、フリーランスになってすぐの5年ほど前、7校全12ヶ所の学外展を回った記事を書かせてもらったこともあるが、有名アーティストの作品を見るのとはまた違う楽しみがあることをそのときに実感した。さまざまな工夫やアイデアが詰まっていて、勉強になることが多いのだ。
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