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軽さだけで終わらない! コロンビア「タイガーブルック」パッカブルバックパックに隠された多彩な機能性

2026.03.27
アウトドアブランドとして培ってきた知見をトラベルバッグへと落とし込んだのが、コロンビアの「タイガーブルック」シリーズだ。なかでも昨年発売された「タイガーブルック 18Lパッカブルバックパック」は、トラベルシーンにとどまらず、デイリーシーンでの愛用者も着実に増やしているという。
数多くのパッカブルバックパックが存在するなかで、このモデルがなぜ選ばれるのか。その理由を、開発を担当した中尾維志さんに聞いた。

PROFILE

中尾 維志(なかお ただし)

株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
商品本部 アクセサリー&イクイップメント マーチャンダイジング部
マネージャー

2020年に「トラベル」をコンセプトとして誕生したタイガーブルックシリーズは、何度かデザインを見直し、よりシンプルで洗練された佇まいへと進化を遂げた。
「短期用から中期用まで、旅行用バックパックはある程度出揃ったと思っていました。ただ最近インバウンドのお客様が増え、日本で買い物をして荷物が増えるという声を本当によく聞くようになったんです。ホテルに荷物を置いて、そこから観光するときに使い勝手の良い、“もうひとつのバッグが欲しい”というニーズが非常に多かったんです」

男女で使いやすい容量と大きさへの配慮

パッカブルタイプの開発において、もっとも悩んだのは容量だった。
「タイガーブルック 18Lパッカブルバックパック」6,930円(税込)
「大きくすれば安心感はありますが、荷物が増えたときの生地の強度への懸念や、収納時に嵩張ってしまうなどの問題が出てきます。逆に小さければ背負ったときに使いづらくなるんです」
そこで採用したのが、街歩きに適していると言われる18リットル。そのうえで意識したのは、体格差への配慮だった。
「この商品はユニセックスで使えるものにしたいと考えていました。ただ、女性が使う場合は縦が長いとアンバランスになります。一方で横に広げると、今度は男性が背負ったときに小さく見えてしまう。この縦横のバランスはかなり苦労しました」
こうして導き出された縦横比は、適度な収納力を確保しながら、男女問わず違和感なく背負えるシルエットを実現した。街歩きのスタイリングにも自然となじむサイズ感へと落とし込まれた。

ただ軽いだけでない、使いやすさへのこだわり

パッカブルに求められる最大の要素が軽量性と収納性だ。
「通常のバックパックは内生地を付けますが、パッカブルにするとどうしても厚みが出て、収納しづらく、重くなってしまいます。
そこで今回は強度が高い生地を使い、ボディ部分のライニングを省きました。ただし、荷物を支える底面だけは強度が必要不可欠なので、表地と同じ生地を二重にしています」
一般的なパッカブルバックパックとの違いは、ショルダー部分の素材選びにも表れている。
背面には通気性の良いメッシュ地を採用
「テープ素材を使うことも多いのですが、素材が硬くて収納しづらい。そこで収納性と快適性を考慮して、ショルダー部分には本体生地とクッション性のあるメッシュを組み合わせています」
これにより、肩への食い込みや、収納するときに畳みにくいというストレスも軽減した。一方で、強度が求められるトップハンドルには、通常よりも厚みのあるテープを採用している。
トップハンドルは強度のあるテープを使用
「さらに、長時間街歩きをすることも想定して、背面にはクッション性のあるメッシュ地を使っています。背中へのあたりが柔らかく、通気性があるので夏でも蒸れにくくなっています」
軽さだけでなく、使用感や利便性も徹底的にこだわった。ストラップにはチェストベルトを採用し、パッカブルバックパックにありがちな「肩から滑り落ちる」というストレスも解消している。
チェストベルトはアジャスターで簡単に取り外しが可能
「ただ、人によってはチェストベストが不要な方もいます。使わないときにベルトが垂れているのは見栄えが良くないので、簡単に取り外せるようにしています」

18リットル以上の体感が得られる多彩なポケット

内側のジップポケットはひっくり返すと収納袋に
コンパクトでありながら、高い収納性も大きな魅力だ。メインコンパートメント内のポケットは、ひっくり返すことで収納袋として機能する構造になっている。
両面から操作できるファスナーを採用することで、通常使用時にはファスナー付きのポケットとして使えるため、小物をしまっても滑り落ちる心配がない。さらに、収納時にフックとして使えるパーツは、通常使用時にはキーリングとして機能する。
収納時はフックでバッグなどに取り付けることができる
「セカンドコンパートメントの内側には、面ファスナー仕様のポケットも付けています。バックパックでありがちなのが、財布などの小物が迷子になりやすいということ。すぐに取り出したいものは、このスペースが重宝すると思います」
小物の収納に便利なセカンドコンパートメント
両脇のサイドポケットにはベルトを備え、ペットボトルや折り畳み傘といった長さのあるものを入れても落ちにくい設計に。
また、移動時に持ち運びやすいよう、スーツケースのハンドルに通せる背面ベルトや、急な雨や床置きでも、内部のぬれを弾くコロンビア独自の撥水加工「オムニシールド」など、旅行や街歩きのシーンを想定した配慮が細部にまで行き届いている。
ベルトを付けることでサイドポケットの安定性をアップ
細かな配慮がなされながらも、重量は約280g。こうした使い勝手を突き詰めた結果、パッカブル用途にとどまらず、普段使いする人も多いという。
「最近では、一般的なバッグにも軽量性を求めるお客様が非常に増えています。実際、弊社でも通勤時に使っている社員が多いですね」
発売からまだわずかながら、ブランドの中でも高い人気を誇っている「タイガーブルック 18Lパッカブルバックパック」。旅のために生まれたバッグは、日常でもその実力を確かに発揮している。

Text by Junko Hayashida

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