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イタリアのダウン専業ブランドとしてスペシャリストたちが集結した「DUVETICA(デュベティカ)」の「DYONS(ディオンズ)」
ハイスペックでラグジュアリーな雰囲気を持つイタリアのダウンブランドとして人気の「DUVETICA(デュベティカ)」。品質がよくそのどれもが洗練されたデザインで、多様なコーディネートで活躍することから、幅広い層にファンを持つことでも知られている。
今回はブランドのルーツから、ブランドのアイコン的な定番アイテムの紹介まで、有限会社エフイーエヌ DUVETICAプレス担当の齋藤 夏芽さんにお話を伺った。
DUVETICA誕生には日本も大きく関係している
まずブランドのルーツや基本情報から伺っていこう。DUVETICAの誕生には現在も日本代理店である有限会社エフイーエヌが大きく関係しているという。「DUVETICAは2002年、イタリア・ベニス近郊の街、Mogliano Veneto(モリアーノ ベネト)で誕生します。創業者のGIAMPIERO VAGLIANO (ジャンピエロ・バリアーノ)氏はもともと『MONCLER(モンクレール)』の社長として勤めており、時同じくして弊社の社長も日本でMONCLERの代理店に勤めていたという経緯もあり、GIAMPIERO氏が独立しDUVETICAを立ち上げる際に弊社もスタートして、イタリアに先行してまずは日本から販売がはじまりました」

ファッションとしてのハイスペックダウンジャケットが他にはなかった時代
2002年にブランドがはじまり、2004年秋冬に販売がスタートするとすぐに話題となり、DUVETICAは人気ブランドとして広まった。「2000年代はじめのころは、ダウンジャケットというとやはりアウトドアブランドのものが主流で、ファッションに特化し、ハイスペックな羽毛にもこだわったダウンジャケットというものが他にはあまりなかった時代だったと思います。
イタリアのスパイスが入ったきれいなシルエットで、より街着に適したデザインは、ギア系というものではなく、よりファッションの部分を突き詰めた位置づけとして多くの方々に受け入れていただいたのだと思います」

DUVETICAの定番中の定番モデル「DYONS(ディオンズ)」
DUVETICAのルーツやコンセプトを教えていただいたところで、ブランドの代名詞と言える定番中の定番モデル「DYONS(ディオンズ)」を紹介してもらおう。「DUVETICAのダウンジャケットというと、まずイメージいただくのが2006年からリリースされているこのDYONSではないかと思います。2006年発売当時はDIONSIO(ディオニシオ)というモデル名でしたが、トレンドや技術進化に合わせてアップデートされDYONSのモデル名で現在は展開しております。
フードトップまで続くダブルファスナーは、ブランドのアイコンとなるデザインで、真冬の寒さから身を守りながらも着ぶくれを感じさせないスマートなダウンボリュームが特徴です。また着姿がきれいになるようにつくられたフードの立ち上がり具合など、細部までこだわりを持ってつくられたモデルです。
今シーズンの色展開は5色で、ボディ、裏地、ジップをそれぞれ異なる配色で仕上げています」



DYONSから派生したモデルも人気
DYONSから派生した代表的モデル、マットな素材の「DYONDUE(ディオンドゥエ)」や、ダウンベストタイプの「ARYSTER(アリステル)」もまた人気モデルとなっている。「DYONSのデザインをベースに英国空軍パイロットのために開発された超高密度コットン100%素材『Ventile(ベンタイル)』を採用したDYONDUEというモデルは、高密度に織られることで防水性と防寒性を高めた素材をボディに用い、その見た目や手触りがシックな印象を生むことから大人っぽい雰囲気で着られるモデルになっています」


「ダウンベストタイプのARYSTERは素材感、こだわりのフードのシルエットなどはDYONSを踏襲しつつ、ステッチ幅、サイズを微調整することでミニマル&スポーティーなシルエットになっていて、このアイテムもまたDUVETICAを代表する定番となっています。
こちらアイテムもDYONS同様、2006年発売当時はARISTEO(アリステオ)というモデル名でしたが、トレンドや技術進化に合わせてアップデートされARYSTERのモデル名で現在は展開しております」


こだわりのフランス産グレイグースダウン
DUVETICAは、そのアイテムに使うダウンにこそ、こだわりを持っている。使用されるダウンは「キャトルフロコン」というフランスダウン協会認定を受けた品質のものになっている。それだけではなく、選び抜かれた良質なダウンがつくられる背景にも注目したい。「DUVETICAでは“ピュアグースダウン”の称号が与えられた“グレイグースダウン”を使用しているのですが、そのガチョウはサンセーヌ伯爵の敷地で飼育されています。その広大な敷地の自然のなかで、放し飼いされています。
原羽毛を風圧でダウン用、羽毛布団用など4種類の品質別に分ける特殊な機械で選別されたなかの、もっとも軽い最高品質のグレイグースダウンを使用しています。
ダウンボールと言われる芯に、長く微細な繊毛がたくさんついたダウンは、弾力性と保温力に優れ、少量で適度なボリュームを生む、天然の高機能素材になります。
ここまでご紹介してきたアイテムに使われているダウン素材は、軽さと柔らかさに加え、理想的なボリューム感を生むバランスを追求した結果、90%ダウンボール+10%スモールフェザーという黄金比に辿り着き、世界最高水準の保温性と耐久性を実現しています」

写真向かって左下:フランスダウン協会認定キャトルフロコンのラベル
写真向かって右下:原羽毛を風圧で品質別に分ける特殊な機械

かつては安藤忠雄氏が手掛けたDUVETICAのショップデザイン
東京港区青山にはDUVETICAの旗艦店がある。2010年のオープン以来現在もブランド展開の拠点となっている。「オープン時のショップの外装、内装ともに建築家の安藤 忠雄(あんどう ただお)氏が手掛けました。未来的で、ギャラリーのような店内は当時としてはかなり画期的で、洗練された空間でした。2016年のリニューアルまでその店舗で営業していました。
GIAMPIERO氏が安藤氏のベニスの街並みづくりへの貢献やその仕事に感銘を受け、ショップデザインを依頼する流れになったのですが、DUVETICAのイタリア本店も安藤氏が手掛けたものでした」


ダウンのスペシャリストたちが集結してスタートし、ファッションに特化したハイクオリティなダウン専業ブランドとしては、パイオニア的な存在だったのではないだろうか。
今回の取材でDUVETICAと日本の深い関わりも知り、DYONSというアイコン的な名品を改めて深掘りできたのではないかと思う。「冬に一着良質なダウンジャケットが欲しい」。そんなときに選ぶなら、迷わずDUVETICAのダウンジャケットではないだろうか。
PROFILE
齋藤 夏芽(さいとう なつめ)
有限会社エフイーエヌ
イタリア ダウンブランド DUVETICA、スペイン バレエシューズブランド Pretty Ballerinasの両ブランドを兼任してプレス業務を担う。















