

Articles
アウトドア用バックパックの技術が搭載された「GREGORY(グレゴリー) 」のビジネスバッグに注目
“世界でもっとも優れたバックパックを作る”という信念を掲げ、1977年にバックパックデザイナーのウェイン・グレゴリー氏がアメリカ サンディエゴで創業したブランド「GREGORY(グレゴリー)」。本格的な登山から普段使いまで、世界中で愛されているアウトドアバッグブランドだ。
そんなGREGORYからビジネスで使えるバッグが豊富にラインナップされている。そのルーツを探ると、「3way Mission Pack(3ウェイ ミッション パック)」というアイテムに辿りついた。
今回はサムソナイト・ジャパン株式会社グレゴリー事業部ブランドディレクターの中島 健次郎さんに、3way Mission Packの歴史と、そのDNAを受け継いだアイテムの紹介をしていただこう。

「現行のビジネス用バッグのルーツとなる3way Mission packは1980年代後半に発売され、2011年ぐらいまで生産されていたモデルです。
それ以降いくつかの大手セレクトショップや百貨店の別注で何度かリリースされていましたが、いまのところGREGORY単体のコレクションでの再発売はされていません。
ただ、この3way Mission Packがルーツとなり、そのDNAを受け継いだモデルというものがこのあとたくさん発売され、ビジネスバッグとしての用途で広がっていくことになります」
ビジネスバッグのルーツとなった3way Mission Packとは
手持ちのハンドルを備えたブリーフケースとして、背面に収納できるショルダーハーネスでバックパックとして、さらにショルダーベルトをつけてショルダーバッグとしても使える3ウェイバッグは、諸説あるが、GREGORYの3way Mission Packが元祖だったという話もあるぐらい、当時から画期的なアイテムだったと思われる。まずは歴史あるこのバッグのことから知っていこう。
「GREGORYのメインはアウトドアアクティビティのバックパックになるのですが、1980年代になるとGREGORYの代名詞といわれる『DAY PACK(デイパック)』が学生たちをはじめ、さまざまなデイリーシーンでGREGORYのバッグが使われるようになっていったのですが、3way Mission Packはそんな背景のなかで生まれたモデルだといわれています。
以前日本のスタッフの一人がグレゴリー氏本人に、『どういう意図でこの3way Mission Packを作ったのか』と聞いたことがあったのですが、『一日のなかの、やらなくてはいけないこと=Mission、それを達成するために作ったパックだから、Mission Packっていうんだよ』と返されたそうです。学業や仕事などに使う書類や本を入れるため、こういうデザインになったのだと思います。
表面のデザインはシンプルでポケットなどはなく、3方向についた中央のファスナーで2つに広くようになっていて、内部の前面と背面に1つずつポケットがついたシンプルな作りでした。ショルダーハーネスは当時のDAY PACKと同じ仕様のものがつき、ショルダーベルトは別売りでした。
発売後はとくに日本で人気を博し、アメリカの方が先に販売を終了するのですが、日本での人気はその後もつづき、2011年まで販売されたというアイテムです」


3way Mission Packの次世代型「Covert Extended Mission」
3way Mission Packを源流として現在さまざまなモデルを展開し、1つのカテゴリーとまでなったGREGORYのビジネスバッグのなかから、そのDNAを色濃く受け継いだモデルを1つご紹介いただこう。「3way Mission Packを一番踏襲している次世代型のビジネスバッグというと、『Covert Extended Mission(カバート エクステンデッド ミッション)』というモデルになると思います。
2012年に『Covert Classic(カバート クラック)』というコレクションができて、3way Mission Packにつづくモデルがいくつか発売されたのですが、なかでもこのCovert Extended Missionはベストセラーアイテムで、発売から13年の間に4度アップデートされ、現在のモデルになっています」


「まず1990年代と現代では、持ち運ぶものの内容が変わったので、サイズが大きくなっています。そして別売りだったショルダーストラップも付属されています。仕様を見ていくと、フロントに2つ大きなポケットがつき、L字型にファスナーがついています。
この3wayバッグは縦と横の2方向で使えるという特徴があるので、縦でも横でもアクセスできるように作られています。これはメインのコンパートメントのなかのポケットにも共通していて、2つに仕切られ、ひとつはメッシュ、もうひとつはポーチが付属でついてきて、ガジェット類などが入れられるようになっています。
横から入れた荷物を縦にしても、バッグ内で下に落ちたりしないように工夫してあります。ラップトップやタブレット端末を入れるポケットは背面側についていて、ここには雨が入りにくくする止水ファスナーが使われています。
さらにバックパックで使うショルダーハーネスは内部に収納することができ、これは3way Mission Packのときからあった仕様なのですが、そのころと比べて大きく進化しているところがあり、胸元で止めるスターナムストラップがスライド式になっていて無段階で調整することができます。これはGREGORYのアウトドアパックに使われている仕様を採用したものです。
素材は『CORDURA® (コーデュラ)』のナイロン100%で、これが現在完成系のCovert Extended Missionというアイテムになっています」



アウトドアブランドのビジネスバッグがまだ広まっておらず、フォーマルに作られたビジネスバッグか、カジュアルで使うアウトドアバッグのいずれかに二分されていた時代から、カジュアルなファッションで働く人たちにGREGORYのビジネスバッグは愛用されていた。
ライフスタイルが大きく変わった近年、多様化したビジネスシーンが、GREGORYのビジネスバッグに追いついたといっても過言ではない。
アウトドアバッグを作りつづけてきたGREGORYだからこその性能が盛り込まれた、Covert Extended Mission は快適にビジネスライフをサポートしてくれることだろう。
PROFILE

中島 健次郎(なかじま けんじろう)
サムソナイト・ジャパン株式会社グレゴリー事業部ブランドディレクター
日本の「グレゴリー」の責任者。山が好きでアウトドア業界に入りハイキングやキャンプを楽しんできたが、最近はマリンスポーツにも強い魅力を感じ、幅広くワンデイ・アクティビティを実践している。















