

国井栄之のKICKS OF THE WEEK
通気性抜群な洗練されたボートモカシン 「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」の 「CLIMACOOL BOAT MITA(クライマクール ボート ミタ)」
「ミタスニーカーズ」のディレクターである国井栄之さんが、毎週、独自の視点で気になるスニーカーをピックアップして率直な主観で語る動画「国井栄之のKICKS OF THE WEEK」との連動企画。
第23回は、暑い日が増えてきたこの時期にちょうど良い「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」の「CLIMACOOL BOAT MITA“mita sneakers”(クライマクール ボート ミタ)」を紹介。今回はなぜこのシューズを選んだのか、そしてこのモデルの魅力について国井さんに聞いた。
高温多湿な時期になるからこその革靴
「アディダス オリジナルス」と「ミタスニーカーズ」によるSMU(スペシャルメイクアップ)である「クライマクール ボート ミタ」。高い通気性と放熱性を実現する独自のテクノロジー「CLIMACOOL(クライマクール)」を搭載した今作の誕生経緯について、国井さんはこう語る。
「ここ数年で、モカシンやワラビーといった“ブラウンシューズ”とスニーカーとのハイブリッドモデルや、革靴メーカーがスニーカーに寄ったようなモデルをリリースするのが潮流になっています。
その中で『adidas』が出した回答というのが、まさにこのモデルでした。レザーシューズは靴の中が蒸れやすいという弱点があります。そこに同ブランドはそれを補うため、通気性に特化した独自開発の『CLIMACOOL』を搭載したモデルを開発しました。

そもそもはインラインでこのモデルがスタンバイされていて、『adidas』のグローバルチームとの話し合いが行われていました。その中で、同ブランドがローカルにポイントを置いた独自性のあるプロダクトやイベントを仕掛けているプログラムの一環として、『ミタスニーカーズ』にオファーが来ました。
これからの季節はどんどんその傾向が出てきますが、東京は高温多湿なので夏になるとスニーカーよりもサンダルに比重が移行していきます。海外からのインバウンド需要があるなかで、この『CLIMACOOL』という機能は、今の日本から提案するのに適しているのではと思い、このモデルをチョイスしてSMU仕様として企画しました」
独自機能を際立たせるために、あえてこの時期に革靴をリリースするという逆転の発想こそが、国井さんのブランドへのリスペクトを物語っている。
見た目と履いたときのギャップが一番の魅力
今回このモデルを選んだ理由についても国井さんはこう続ける。「ファッショントレンドや時代は繰り返すように、何年か前にも今のようなレザーシューズライクなモデルがスニーカー界隈に入ってきた時代がありました。
そのときに『アディダス オリジナルス』からリリースされた『ZX700 BOAT』など、今作のようなモデルが出ていたので、個人的には懐かしい感覚はあります。
今作には『CLIMACOOL』という機能が新たに搭載されているので、時代は繰り返しつつもしっかり進化は遂げているのが見逃せない点ですね。

スニーカーが他のシューズとどこが違うかといったら、やはりソールユニットの構造や機能だと思います。そこにクッション性だけでなく、通気という独自の機能を搭載したところが『クライマクール ボート ミタ』の強みだと思います。
今まで『CLIMACOOL』の商品は、アッパーも大判のメッシュでソールのほうも空気が抜ける作りになっていて、とにかく通気性重視でした。現行では、3Dプリント製法で作られた通気性抜群のスリッポンタイプのモデルも登場しています。
ただ今回については見た目から涼しさが伝わるようなモデルではなく、あえて足に熱がこもりやすいレザーアッパーに『CLIMACOOL』を搭載するだけでこんなに快適になるんだということを実感しやすいのが今作の魅力だと思います。

見た目からしてラグジュアリーなレストランに行って美味しいと思うのは当たり前で、“こんな感じなのにこうなんだ!”というギャップを足元から体感できるモデルだからこそ、今回チョイスしたのです」
ギャップを感じられるシューズは、是非とも試したいところだ。
「CLIMACOOL」搭載のボートモカシンはSMUのみ展開
今作に関してのよもやま話を聞くと、国井さんはこう答えてくれた。「本来、こういったSMUをリリースするときには、この後にインラインモデルがスタンバイされていることを前提としていることが多いのですが、いろいろな諸事情で、日本でのインラインの販売がなくなりました。

他のアジア圏やアメリカ、ヨーロッパでは、一部地域を除いて、今作のインラインモデルが発売されますが、日本ではこのSMUのモデルだけが販売されることになっています。マーケティング的にどっちに転ぶかはわかりませんが、このモデルが気になる人は試してみてほしいですね」

一歩踏み出すことで靴の中の熱を逃がす仕組みになっている「CLIMACOOL」。ジメジメと湿度の高い日本だからこそ、この機能が際立ってくる。日本では「ミタスニーカーズ」のSMUモデルだけの展開なので、この涼しさを体感したいならチェックしてみてほしい。
PROFILE
国井 栄之(くにい しげゆき)
mita sneakers ディレクター
東京の下町である上野から世界へ向けて独自のスニーカースタイルを提案するmita sneakersでディレクターを務める。数多くのブランドとのコラボモデルや別注モデルを手掛け、その手腕を発揮。現在は虎ノ門ヒルズにオープンしたショップ「Herringbone Footwear(ヘリンボーン フットウェア)」の外部ディレクターも務める。世界的プロジェクトから国内インラインのディレクションまで多岐にわたり、スニーカープロジェクトに携わるスニーカー業界の最重要人物。

mita sneakers
東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル1F路面店TEL:03-3832-8346 営業時間(平日)11:00~19:30、(土日・祝日)10:00~19:30
Photo by Hiroyuki“Lily”Suzuki(StudioLog)
Text by Yasuyuki Ushijima(NO-TECH)
Original Movie











.jpg?w=328&fm=webp)





