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パッとさして、サッとしまえる日傘! エスタ「kowaza(コワザ)」に搭載された世界初の技術とは

2025.04.06
たとえば電車に乗るときやコンビニに入店するとき。さしていた日傘がきれいにたためず、ぐちゃぐちゃのまま鞄に突っ込んだという経験は、日傘ユーザーなら一度はあるのではないだろうか。
ムーンバット株式会社が展開する傘ブランド「estaa(エスタ)」のコンパクト遮光晴雨兼用傘「kowaza(コワザ)」は、そんなイライラを解消する“パッと広げて、ストレスフリーにしまえる”アイテムだ。世界初の形態安定技術が採用されている「urawaza(ウラワザ)」シリーズの新商品として開発されたという。
コンパクトさと折りたたみやすさの両方を実現した形態安定技術とは、どういったものなのか。同社の鈴木康史さんに伺った。

傘の快適な開閉を叶えた“形態安定技術”とは

kowazaは、“3秒で折りたためる傘”で人気のurawazaシリーズに採用されている形態安定技術を継承している。そもそも、形態安定技術とはどのようなものなのか。
「形態安定技術は、傘の裏面に貼られたPET樹脂シートがガイドとなることで、瞬時に傘をたためるようにする技術です。以前から、シャツなどに用いられている『形状安定加工』を施した傘は販売されていました。しかし、雨にぬれたり折りたたんだりする過酷な環境下で使用される折りたたみ傘の場合、形状安定加工では耐久性の問題と巻きやすさへの限界がありました。
そこで、kowazaにはクリアファイルほどの厚みがあるPET樹脂シートを生地に圧着しました。程よい硬さがあるので、折れ曲がったり傷がついたり無理に剥がしたりしない限り、形状が維持されます」
傘の骨や生地にはいろいろな種類があるが、それぞれの形状に合わせてたたみやすいバランスを考え、PET樹脂シートの形を変えているそうだ。
内側のPET樹脂シートがガイドとなり、たたむ際のわずらわしさを解消
kowazaは折りたたみやすさを維持しながらも、従来の日傘よりさらにコンパクトになっているのが特徴だ。
「よりコンパクトにするために、kowazaでは折りたたみ箇所を増やしています。しかし、その分PET樹脂シートの数が多くなるので、折りたたんだときにシートが重なりすぎて太くなるといった問題が生じました。折りたたみやすさをそのままに、いかにコンパクトにするかは、開発段階から非常に苦労しました。発売する直前まで試行錯誤し、よりよいバランスを実現させています」
折りたたんだ際は最小で全長約17cmとコンパクトにまとまる

独自の多層コーティングで、遮光率・UVカット率100%を実現

kowazaは折りたたみやすさやコンパクトさが大きな魅力だが、遮光率・UVカット率100%と、日傘に必要な機能も最高水準で搭載されている。
「kowazaでは、20デニールポリエステルの生地に独自の多層コーティングを施し、遮光率100%を実現させました。1層のみのコーティングだと目に見えない光が通ってしまいますし、コーティングしすぎると生地に負荷がかかって破れやすくなってしまいます。また塗り重ねた分、生地に厚みが出るので、折りたたむのが難しくなります。耐久性やコンパクトさを担保しつつ、遮光率・UVカット率100%になるよう工夫しています」
生地の厚みに「20デニール」を採用したことにもこだわりがあるという。
「PET樹脂シートは硬いので、あまりに薄い生地だとPET樹脂シートに負けてしまい、生地が傷んでしまう恐れがあります。軽さを重視する別シリーズの日傘に15デニールの生地を使うこともありますが、形態安定技術を搭載したkowazaには20デニールが最適なんです」
素材一つひとつにこだわって機能性を追求する、ムーンバットのものづくりへの姿勢が伝わってくる。
「kowaza 50ミニ プレーン ホワイト」6,050円(税込)

晴雨どちらでも実力を発揮

近年は、遮光率・UVカット率100%を謳うアイテムが増えてきている。ムーンバットでも、これまでは「遮光率99.99%、UVカット率99%以上」を一級遮光として表記していたそうだが、今年から社内基準を引き上げ、100%表記を最上位と位置付けたそうだ。
「100%のエビデンスを担保するには、遮光加工(コーティングやラミネーション)にばらつきが生じないよう細心の注意を払わなくてはなりません。しかし、より安心感のある商品をお客様にお届けするため、基準を引き上げました。
弊社では、試験データで100という数値が出ない限り、100%表記はできないときちんと定めています。また、遮光加工もばらつきが出にくい手法へと変更し、加工メーカーにも協力してもらって安定した品質を担保できるようにしています」
遮光率100%を達成することで、より太陽光を通さず安心して使える
傘の製品遮熱性評価試験においては、日傘を使用していないときと比べると、約32.3℃の差が認められたそうだ。日傘の使用時には、涼しさを十分に感じられる。
また、ケマーズ社の撥水剤「テフロン」で加工しており、撥水力も申し分ない。晴れの日はもちろん、雨の日にも安心して使える。
「kowazaはコンパクトなので小さなバッグにも収納しやすく、晴雨兼用なので一年を通して活躍するアイテムです。特に折りたたみやすさは、従来品と比べて別次元の快適さなので、傘をスマートに巻ける感動をぜひ体感してみてください」
傘の製品遮熱性評価試験において、約32.3℃の差が認められた

インバウンド需要にも応えたい

日本の雨傘はもともとインバウンド需要が高い商材だが、近年は日傘の売り上げも伸びているそうだ。
「夏の暑さが厳しいので、日本に来たらまず暑さ対策をどうするか考える訪日客が増えているようです。もともと日傘文化はアジア圏にしかないと言われていますが、世界的な気温上昇も問題視されている昨今、グローバルなアイテムとして日傘が広がっていくのではないでしょうか」
ムーンバットでは、日傘・雨傘問わず、気候の変化に対応した多様な製品開発を進めていくそうだ。「『この傘いいよ!』と周りに自慢できるようなアイテムを続々と発信していくので、ぜひご期待ください」と鈴木さんは言う。
毎日持ち運ぶことを考えると、コンパクトな日傘の人気はどんどん拡大していくだろう。持ち歩きやすい遮光晴雨兼用傘を探している方は、ぜひkowazaをチェックしてみてほしい。

PROFILE

鈴木 康史(すずき こうじ)

ムーンバット株式会社 常務執行役員 戦略事業部長
1992年ムーンバット入社。マフラーなどを扱う部門に配属後、傘部門へ異動。以降、20年以上傘の開発に携わる。毎年必ず3つ以上の新商品を開発・発売し、過去手掛けた商品は50種類を超える。

Text by 奥山 りか

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