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「日傘なし」と40℃の差? 日傘男子急増の裏で、ウォーターフロントが採用した“遮熱率67%”の3層構造

2026.08.05
近年、男性の間でも日傘を使う人が増えている。ただし、夏に警戒すべきは強烈な日差しだけではない。海辺やビル街では風にあおられ、突然の豪雨に見舞われることもある。せっかく持ち歩くなら、暑さを和らげながら、風や雨にも対応できる一本を選びたい。
累計販売本数2億本を超える傘メーカー、Waterfront(ウォーターフロント)が展開する「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」は、高い遮熱性能と耐風設計を備えた晴雨兼用の折り畳み傘だ。今回はウォーターフロント広報の高橋つぐみさんとともに、涼しさとタフさを支えるテクノロジーを紐解いていく。

PROFILE

高橋 つぐみ(たかはし つぐみ)

株式会社ウォーターフロント
広報担当

「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」のカラーバリエーションは単色5色に加え、色やパーツを切り替えた切り継ぎが2色という全7色展開。8,800円(税込)写真提供/ウォーターフロント

傘を開いた瞬間に生まれる、濃い“木陰”

「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」をさしてみてまず印象に残ったのは、開いた瞬間にできる木陰のように濃い影だ。
真夏の強い日差しの下でも、頭上にはまるで木の下にいるかのような濃い日陰が生まれ、直射日光を浴びているときとは明らかに感覚が違う。まぶしさを抑えるだけでなく、頭や顔まわりに伝わる熱も和らぐように感じられた。
開いたときの直径は約98cmで親骨は55cm。折り畳み傘の標準的なサイズで、携帯性を保ちながら、上半身をしっかりカバーする。写真提供/ウォーターフロント
この涼しさの秘密は東レの高機能生地「サマーシールド®Ⅱ」にある。
「一般的な日傘用生地との大きな違いは、特殊な3層構造にあります。それぞれの層が役割を果たし、太陽光に含まれる紫外線、赤外線、可視光線をブロックします」
一方、表面には撥水加工を施し、雨の日にも使える仕様とした。光、熱、雨に対する機能を、一枚の生地にまとめているわけだ。
遮熱性能のカギを握るのが2層目と3層目だ。2層目が可視光線や赤外線をカットし、3層目の黒いコーティングが熱エネルギーの透過を抑え、傘内側への熱の侵入を防ぐ。写真・画像提供/ウォーターフロント

遮熱率67%※1を実現する3層構造

同生地は第三者検査機関による試験で、UVカット率100%、遮光率100%※2を記録した。パールホワイトでは、シリーズ最高値となる遮熱率67%を達成している。
「UVカット率は紫外線を、遮光率は可視光線を遮る割合です。遮熱率は人工太陽光による日射熱のうち、生地を透過して背面へ届く熱エネルギーをどれだけ低減できたかを示します」
一般に遮熱率35%以上で遮熱効果があるとされるため、67%は非常に高い数値といえる。遮熱性試験でも、最高区分となる「S65+」に該当する。
UVカット率と遮光率はカラーによる差がない一方、遮熱率は生地表面の色によって変わる。明るい色ほど高くなる傾向があり、パールホワイトがシリーズ最高値を記録したという。
ウォーターフロントでは、遮熱性試験とは別に、第三者検査機関による耐熱性評価も行っている。
「人工太陽照明を30分間照射し、傘の下に置いたマネキンの頭部をサーモカメラで撮影しました。その結果、このモデルをさした場合とささなかった場合では、頭部の表面温度に40℃以上の差が確認されました」
これは体感温度が40℃下がるという意味ではなく、試験環境下におけるマネキン頭部の表面温度を比較した結果だ。それでも、熱の伝わり方に大きな差が生じることはわかる。
人工太陽照明を30分照射した試験では、「COKAGE+」使用時と未使用時で、マネキン頭部の表面温度に約40℃以上の差が生じた。画像提供/ウォーターフロント

風を受け流し、突然の豪雨にも対応

「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」のもう一つの特徴が耐風構造だ。
「本製品は2段折りの骨構造を採用しているため、開いたときに全体が丸みを帯びた形になります。これにより風を正面から受け止めることなく、傘の表面に沿って受け流しやすくしています」
骨には軽量でしなやかなFRP(繊維強化プラスチック)を使用した。風を受けた際に適度にしなることで、骨にかかる力を逃がす仕組みだ。オリジナル設計の六角形ハンドルも、手の中で回転しにくくなるため、強風下でも握りやすい。
耐風性については、最大風速30m/sの風洞試験も実施している。
「風速30m/sはトラックが横転することもあるほどの強風です。その状況で傘をさすことを想定しているわけではありませんが、海辺の風やビル風などでも壊れにくい傘を作りたい、という思いから実施しました」
さらに、生地の表面には撥水加工が施されており、雨傘としても使用できる。同じ生地を使った商品では、耐水圧2万7,000mmを記録しているという。
強い日差しの下では日傘として、雨が降ればそのまま雨傘として使える。急な天候変化が多い夏場には、この汎用性がものを言う。
耐風性を支える特殊な骨構造。軽量でしなやかなFRP製の骨が風を受け流し、強風時の負荷を軽減する。写真提供/ウォーターフロント

高機能を毎日使いやすい形に落とし込む

遮熱性、耐風性、耐水性を高めるほど、生地や骨は重くなりやすい。とくに本製品は、3層構造の生地と耐風骨を組み合わせているため、機能と重量のバランスが課題となった。
「遮熱性、重量、耐久性のどれかに特化すると、別の要素が損なわれてしまいます。そこで骨の素材や構造を見直し、持ったときの負担や使い心地を考えて設計しました」
本体重量は約240gで、折り畳み傘としては平均的な重さだ。ただ、55cmサイズのカバー力や耐風性を考えれば軽量といえ、日常的に持ち歩いても不便は感じない。
傘袋に収めれば、片手で持ち運べるサイズ感。袋を含んだ重量も約265gと携帯しやすい。写真提供/ウォーターフロント
付属する傘袋にも工夫がある。口が大きく開くため、生地をきれいに整えなくても収納しやすい。駅や店先で、生地を丁寧に畳まずに収められるのはじつに便利だ。
一般的な円筒形ではなく、サイドが大きく開く傘袋を採用。きれいに畳まなくても出し入れしやすい。写真提供/ウォーターフロント
「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」は、高い遮熱性能に加え、風を受け流す構造、雨に対応する撥水生地、日常での使いやすさまで備えた晴雨兼用傘だ。
夏の日中に使用してみたが、頭や顔まわりへの熱を和らげる効果を実感できた。また、風が吹いた際も六角形のハンドルが安定感のある握り心地をもたらす。
何より、強い日差しから風、突然の雨まで一本で対応できる点は大きな魅力だ。遮熱性、耐風性、耐水性を一つのプロダクトに統合した「COKAGE+ ACTIVE 耐風 55cm」は、晴雨兼用傘に求められる新たな基準を示している。

※1 シリーズ商品の最高値であり、色やサイズによって結果は異なります
※2 生地の一部に基づくものであり、製品全体の性能を保証するものではありません。試験方法:JIS L 1925(紫外線遮蔽率)JIS L 1055 A 法(遮光率)

Text by Ryota Osujo

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