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抜群のクッション性で人気のニューバランス「Fresh Foam X More v6」はどう進化したのか?
砂浜を走るようなクッション性と、第二の皮膚のように感じられる足馴染みの良さを追求した、ニューバランスの「Fresh Foam(フレッシュフォーム)」シリーズ。ランナーの日々のトレーニングを支えるデイリートレーナーとして、高い人気を誇っているロングセラー「Fresh Foam X 1080(フレッシュフォーム エックス 1080)」は、シリーズを代表する一足となっている。
同シリーズにおいて今回アップデートされた「Fresh Foam X More(フレッシュフォーム エックス モア)」は、卓越したクッション性能と快適性が特徴のモデルだ。
ニューバランスのランニングシューズは「フレッシュフォーム」と「フューエルセル」シリーズの2軸で展開されている。前者は最高のクッション性を提供し、毎日のランニングをより快適なものにするコレクション、後者は最高のエナジーリターンを提供するレースデイシューズだ。
「フレッシュフォーム エックス モア」は、「フレッシュフォーム」シリーズの中でもっともクッション性に優れたモデル。モデル名の“More”には、“もっと”楽しく、“もっと”快適に、“もっと”いろいろなシーンでといった意味が込められている。初代モデルが登場したのは2019年。2022年に登場した「v4」が、ランニングシーンだけでなくタウンユースでも人気となったことを覚えている人もいるのではないだろうか。

Max cushionからMax comfortへ
従来の「フレッシュフォーム エックス モア」は、最高のクッショニング体験(Max cushion)をランナーに提供するシューズだったが、今作「v6」が目指したのは、走るときも歩くときも最高のコンフォート体験(Max comfort)ができるシューズだ。 「今までのモアは、フレッシュフォーム シリーズのソフトな履き心地、優れたクッション性を体験してもらうためのモデルでしたが、今作で注力したのは快適性です。より走りやすく、より歩きやすいシューズとなりました」と、株式会社ニューバランスジャパン ランニングフットウエア担当の間宮葵さん。
もちろん、優れたクッション性は維持されたまま。そのうえで足運びがスムーズかつ快適に行えるシューズへと進化したのだ。
走行時のモーションコントロールに着目し、アップデート
ミッドソールには「フレッシュフォーム」シリーズ史上、もっとも衝撃吸収性に優れ、適度な反発性も備えるFresh Foam X(フレッシュフォームエックス)コンパウンドを採用。Data to designの考えのもと、新しいジオメトリーの凹凸構造が採用されている。これも、走行時のモーションコントロールに着目した故のアップデートポイントのひとつだ。 「ミッドソールのジオメトリーの部分も代を追うごとに進化しています。以前はヘキサゴン(六角形)でしたが、それがナッツ型のデザインになり、今作では菱形の凹凸構造を採用しています。この新しい凹凸構造と、新しくなったアウトソール形状により、左右のブレが抑制され、高いクッション性とともに、走るときも歩くときも安定したライド感が得られるシューズになりました」
着地から重心移動の局面において重要なミッドソールの踵部から中足部にかけては菱形の凹凸構造が採用され、蹴り出しの局面となる前足部にはスラッシュ型の窪みが設けられている。見栄えを良くするためのデザインに見えるかもしれないが、機能的な意味があるものなのだ。
アウトソールは、前作と比較し、より足裏全体で地面を掴み、コントロール性に優れたラバー配置に刷新。踵部の接地面積が増大したことで、着地時により安定感、安心感が得られるようになった。
「踵での着地から前足部での蹴り出しまで、重心がシューズの中央を通るようにガイドする機能をアウトソールに持たせています」
シューズが重心移動をガイドしてくれるので、自然と安定感のあるスムーズな足運びができるというわけだ。また、走る際も、歩く際も、多くの場合、最初の接地ポイントとなる踵部の外側に、耐摩耗性・耐久性に優れたNデュランスを採用しているのもうれしいポイントだろう。

日々のランニングやリカバリー、そして日常使いにも
アッパーには、通気性に優れ、Data to designのコンセプトのもとに構築されたエンジニアードメッシュを採用。足首周辺のフィット感を向上させるべく、アキレス腱を包むフォームと、柔らかい足あたりのシュータンに改良。従来モデル以上に、足とシューズの一体感が感じられるモデルとなった。また、各所にリフレクターが散りばめられており、夜間の視認性も高まっている。 実際に、足を入れてみると、フィット感は快適。筆者は前作「v5」は履いていないのだが、「v4」と比較した印象だと、クッション性はあるもののフカフカと沈み込むようなライド感ではなくなり、安定した足運びができるシューズになったように思う。
「前作までは短い距離を楽しく走りたいエントリー層に支持され、タウンユースでも人気がありました。v6は学生駅伝を走るレベルの大学生ランナーから、強度の高い練習やレース後のリカバリージョグ、合宿中のジョグに活用しているという声を頂いており、より多くのランナーに活用してもらえるシューズになったのではないかと思います」
PROFILE
間宮 葵(まみや あおい)
株式会社ニューバランス ジャパン フットウエア企画部でランニングカテゴリーを担当。高校まで陸上部に所属して1500mを中心に競技をしていた。社会人から再び走り始め、フルマラソンのPBは3:03:55。 街ラン~トレイルまで幅広く楽しんでいる。
Text by Fumihito Kouzu

















