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より軽量になり、推進力も向上! アークテリクス「SYLAN 2」の革新性

2026.05.19
快適かつスピーディに山を走るために開発された、アークテリクスの「SYLAN(シラン)」。2021年にアメリカ・ポートランドに作られたフットウエア デザインセンターを拠点に、約3年の開発期間をかけて生み出された。
そんなアークテリクスによる本気のトレイルランニングシューズが、約2年ぶりにアップデートされた。アスリートからのフィードバックをもとにあらゆる部分が見直されたという「シラン 2」は、一体どんなシューズに仕上げられたのだろうか。
 2021年6月、アークテリクスはアメリカ・ポートランドにフットウエア デザインセンターを設立。「TRAVEL FAST & TRAVEL FAR(より速く、より遠くへ)」というコンセプトのもと、山岳アスリートが求める高機能シューズの開発に着手した。
このフットウエア デザインセンターは、カナダ・バンクーバーの本社近くにある自社工場、ARC’Oneとも連携し、アスリートからの助言も得ながらテストを重ねて完成したのが、初代「シラン」だ。
アークテリクス「シラン 2」。37,400円(税込)

より多くのランナーにフィットするシューズへと進化

前作以上の軽量性と推進力を追求したという「シラン 2」は、スピード効率を高めながらも、より幅広いフィールド、シーンにフィットするオールラウンダーへと進化を遂げたという。
 「約20g軽量化したこと、ロッカーの形状および、アウトソールを見直したこと、カーボンファイバー入りのプレートを搭載したことが大きなアップデートポイントになります」と、アークテリクスのPRを担当している新井 望由季さん。
 「初代のシランは下りに特化したプロダクトで、転がることを強く意識していたこともあって、ロッカーポイント(カーブが始まる場所)がかなり中足部側にありました。今作では蹴り出しの部分にフォーカスし、ロッカーポイントは前作よりも爪先に近くなっています」
 転がり感、推進力を得られながらも、ロッカーポイントが変わったことに加え、ロッカー形状を前足部のみに限定したことで安定感が高まり、より幅広いレベルのランナー、シーンにフィットするシューズとなった。
約20gの軽量化に成功

Y字型のカーボンファイバープレートを搭載

反発性に優れたフォームを採用したミッドソール内部には、Y字型のカーボンファイバープレートが搭載された。プレートの搭載により、安定性と推進力が向上。Y字型ゆえシューズのクッション性や柔軟性は十分に確保されており、コントロールしやすく、突き上げを感じることもない。
プレート搭載モデルにありがちな硬さや重さもなく、プレートが搭載されていることを忘れてしまうほどナチュラルな走行感が得られる。
 アッパーには、ナイロン、TPU(熱可塑性ポリウレタン)、TPE(熱可塑性エラストマー)の混紡素材を使用した特殊形状のジャカードニットを採用し、軽量化と強度の向上を実現。さらにTPUフィルムを追加し、耐久性と保護性能を高めている。
また、初代「シラン」と同じニットカラー構造が採用されて、アップデートされたフラットニットのシュータンが、足をしっかりとサポートしてくれる。通気性も向上し、長時間のランニング時も快適さが保たれるようになった。
Y字型のカーボンファイバープレートが内蔵されている

こだわりのアウトソール

前作同様、「シラン 2」もアメリカ・ポートランドのフットウエア デザインセンターで開発が進められた。アスリートからのフィードバックを得ながら、テストと修正を繰り返し、全体が磨かれていったという。
 アウトソールにはVibram Megagrip(ヴィブラム メガグリップ)および、Vibram Litebase(ヴィブラム ライトベース)を採用している。Vibram Megagripとは、乾いた路面、ぬれた路面のどちらにおいても比類なきグリップ力を発揮するハイパフォーマンスのラバーコンパウンド。耐久性にも優れ、多くの山岳アスリートの足元を支えている。
Vibram Litebaseは、世界のトップアスリートと研究開発チームによってデザインされたテクノロジー。原材料の使用量を削減し環境に配慮しながらもパフォーマンスを高めることを実現したもので、アウトソールの厚みを50%まで削減し、全体重量は30%カットしながらも、グリップ力、トラクション、耐久性を維持することに成功している。
 そして、ラグを4.5mm/3.5mmの2段階の高さに設定した新しいデザインにより、さまざまな路面で最適なトラクションを発揮してくれる。
 「ラグの配置も見直され、小石や泥が詰まりにくいパターンになりました。前作以上に、さまざまな路面に対して快適に走ることができるアウトソールへと進化しています」
グリップ力、耐久性、軽量性に優れたアウトソール

バランスがよく、安心できるライド感

メディア向けの試走イベントに参加し、実際に「シラン 2」を着用して、高尾のトレイルを7kmほど走ってきた。足とシューズが一体化したようなフィット感が得られ、足を入れた際のファーストインプレッションは上々だった。
下りの場面でも確かなグリップが得られ、安心して走ることができた。ロードでも硬さや突き上げを感じることがなかったので、ロード区間のあるレースでも活躍してくれるのではないだろうか。クッション性、安定性、反発性のバランスもよく、幅広いレベルのランナーにフィットするのではないかと感じた。
グリップ力が高く安心してトレイルを走ることができた
6月28日(日)まで、期間限定で「ARC'TERYX TRAIL HUB TAKAO」がオープン(場所は「Mt.TAKAO BASE CAMP」)。アークテリクスのトレイルランニング製品を実際に試着・体験できる国内初の拠点となっており、ここで「シラン 2」を試すことができるので、機会があればぜひ足を運んでみてほしい。
「ARC'TERYX TRAIL HUB TAKAO」は6月28日(日)までの期間限定オープン

Text by Fumihito Kouzu

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