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紫外線カット機能に撥水性能もプラス! ユニクロの「ポケッタブルUVカットパーカ」は、夏の最強アウターだ
大人の夏には、Tシャツの上にサラッと羽織れるアウターが欠かせない。
朝晩の冷えや効きすぎた冷房の対策に重宝するし、薄味になりがちな夏の着こなしのアクセントにもなる。
なかでもUNIQLO(ユニクロ)の「ポケッタブルUVカットパーカ」は、超がつくほど軽量で、UVカットや撥水機能も搭載された優れものだ。
2012年のファーストモデルの発売以降、売り上げは右肩上がり。公式サイトのレビューの評価も絶大で、SNSには多数のコーデが投稿されている。株式会社ユニクロのPRチームとともに、その人気の理由を明らかにしよう。
2005年から続くパッカブル軽量アウターの系譜
「ポケッタブルUVカットパーカ」の原点は、2005年に発売されたパッカブル仕様の軽量アウターにある。2012年には、前身となる「ライトポケッタブルパーカ」が発売された。


「ライフスタイルの変化とともに、人々はウエアに“軽さ”を求めるようになりました。そこで一連の軽量パッカブルアウター開発では、糸や布の技術革新によって軽量性を追求してきました」
「ポケッタブルUVカットパーカ」はユニクロの全アウターのなかでもトップクラスの軽量性を誇る。Lサイズの重さは約168g(編集部調べ)ほど。
標準的な厚み(5~6オンス)のコットンのTシャツが170~200g程度だから、“Tシャツよりも軽い”といえる。
「卓越した軽さを実現できたのは、生地が300mあたり約1gという超軽量の極細糸で織られているため。薄手でかさばらないので、バッグにすっきりと収納できます。通勤や通学、旅行、登山など、幅広いシーンで活躍するアイテムです」
世の中のニーズに応えて、UVカット機能を搭載
ファーストモデルの誕生から10年以上にわたり、さまざまな機能が追加されてきたが、ユニクロの先見性を物語るのがモデル名にも冠された「UVカット」だ。「近年、地表に降り注ぐ紫外線量の増加によって、スポーツやアウトドアを楽しむ男性の間でも紫外線対策の意識が高まっています。ユニクロはそんなニーズに応えるべく、UVカット機能を持つさまざまなウエアをリリースしています」

東レのナノデザイン™がもたらした多彩な機能
2014年に東レが発表したナノデザイン™。2023年秋冬にはユニクロの一部商品で採用が始まり、2024年春夏にはこのパーカにも初めて搭載された。先進素材メーカーである東レ株式会社が開発した最先端の繊維設計技術は、ナノスケールで繊維を制御・形成(デザイン)するもの。一般的には不可能な異なる断面形状や種類の違うポリマー同士を組み合わせることも可能で、今までにない高機能ファブリックを作ることができる。

このパーカには、ポリエステルの複合繊維とリサイクルポリエステルを組み合わせた素材が使われている。ナノデザイン™技術を用いて設計された高機能ポリエステルは、極細繊維を高密度に織り上げることで、物理的に紫外線を通しにくい構造を実現する。さらにナノレベルで制御された繊維は織り目が非常に細かいため、紫外線をブロックするバリアの役割も果たしている。
紫外線のカット率はおよそ90%にも上り、UPF(紫外線保護指数)は、国内基準では最高値となるUPF50+[1]をマークしている。
「UVカット機能といえば、コーティングやスプレーを用いる後加工が主流ですが、このパーカは構造そのものでも紫外線をカットします。そのため、洗濯を繰り返してもUVカット性能が落ちにくいという特性があります」
ナノデザイン™がもたらすメリットはほかにもあるという。極細繊維を使うことで、ふんわりソフトな質感に仕上がるほか、ストレッチ素材の混合によって伸縮性も高められている。

撥水効果が持続する秘密は素材の構造にあり
「撥水性」もまた、軽さやUVカットと並ぶ3大機能のひとつだ。「素材の表面に小雨程度の水をはじく撥水加工を施しています。さらに生地の表面に撥水剤を固着させているため、撥水効果が長持ちします」
前述したナノデザイン™も撥水性をサポートする。
縮み方が異なる2種類の成分が組み合わされた糸は、一方の成分がもう一方の成分を包み込むような形状をしている。そこに熱を加えると、それぞれの成分は反発し合い、細やかなウェーブ状になる。この独特の構造に加え、生地の凹凸によって糸の表面積が増えることで、撥水剤の効果が高まるという。
環境や人体へのリスクが指摘されているPFAS(有機フッ素化合物)[2]由来の撥水剤を使わないのもユニクロのこだわりだ。

ディテールをチェックしよう。
「パッカブルもこのパーカの機能のひとつ。持ち運びに便利な収納袋がセットになっており、収納袋は左脇の内側のループに取り付けることができます」
ただ、開発において一番の問題になったのが、収納袋から取り出し、広げたときにできるシワだったという。ポリエステルは硬い繊維のため、一度シワがつくと取れにくいという欠点があった。
「素材を変えるなど、さまざまな試行錯誤を繰り返しました。最終的に製造段階の加熱や圧力処理による形状記憶加工によって、シワの問題をクリアしました」
ナノデザイン™の極細ポリエステル繊維が持つ、シワが定着しにくく形状が元に戻りやすい特性も、シワ対策にひと役買っているという。
スポーツとアウトドア、日常をシームレスにつなぐ
「UVカット機能を備えた軽量アウターは、ほかにも『ドライEXUVカットフルジップパーカ』や『エアリズムUVカットフルジップパーカ』などの人気モデルがあります。ですが、このパーカは特に生地が薄くて軽いため、暑い季節でも着用できます。そのうえUVカット、撥水性、ポケッタブルと、まさに両者のイイとこ取りをしたような製品になっています」カラーバリエーションも豊富で、メンズの現行モデルはグレー、ブラック、オレンジなど全6色が揃う。
「その軽量性や撥水性から、当初はスポーツシーンでの着用を想定していましたが、現在は冷房の効いた室内での羽織ものやレジャー時の日焼け対策など、日常のさまざまなシーンで着用されています」
環境やニーズに合わせて機能性がブラッシュアップされてきた「ポケッタブルUVカットパーカ」は、まさにユニクロが提案する“ライフウエア”の象徴的存在といえるだろう。
[1] JIS L 1925 : 2019
[2]防水加工などに使われるが、分解されにくく、環境汚染や健康リスクが懸念されている
Text by Ryota Osujo




















