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“軽い・暖かい”をどう実現? ジーユー「ウォームパデッド」開発の舞台裏

2025.12.10
株式会社ジーユーの「ウォームパデッド」シリーズは、手頃な価格帯でありながら、高いデザイン性と機能性を両立し、冬の定番アウターとしてベストセラーとなっている。この商品の人気の秘密は、ユーザーの声に耳を傾け、素材からデザインに至るまでの継続的なアップデートにあった。
今回「ウォームパデッド」担当者への取材を通じ、前身となる「ヒートパデッド」から現在の「ウォームパデッド」への進化と、現行商品の素材の特徴、ブランドが目指す未来像に迫る。

「ダウンのような暖かさ」を求めて。独自素材の開発とあくなき改良

シンプルなデザインながら高機能「ウォームパデッドパーカ」(税込)4,990円
大人気商品の「ウォームパデッド」シリーズの歴史は、2020年から始まった「ヒートパデッド」シリーズに遡る。その開発コンセプトは「ダウンのように暖かくて軽いアウター」という、ユーザーからも待ち望む声が大きかったものだ。
「シート綿よりも軽量で、ダウンのようにふわっと柔らかい独自の粒綿を開発し、さらにトレンドのデザインを手に取りやすい価格でご提供できるように試行錯誤しました」
こうした素材開発によって、高機能でデザイン性もありながら、より多くの人が日常的に楽しめる「中わたアウター」になった。とはいえ、同社の歩みは商品を販売して終わりではなかった。なんと「ヒートパデッド」の販売を開始して以来、ユーザーから寄せられる多様なニーズに応えるべく、素材やデザインの見直しを毎シーズン行っているというのだ。
そして、今季からは「ウォームパデッド」と名称を変更。それは「ヒートパデッド」からの正統な進化を表している。

「軽さ」と「暖かさ」を両立する新素材の秘密

「ウォームパデッド」シリーズで注目したいのが、同社が独自に開発した中わた素材だ。これにより、ユーザーの要望である軽さと暖かさを両立することができた。
「3種類の異なる特性のポリエステルを絶妙なブレンド率で混ぜ込むことで、空気を抱き込み、やわらかさが特徴の中空糸中わたを開発しました。これによって従来の中わたアウターの課題だった重さを克服しつつ、高い保温性を確保できるようになりました」
「ウォームパデッド」シリーズのために開発された高機能な中わた
こだわりは中わただけでなく、デザインにも細かい設計が施されている。パーツごとに中わたの充填量を微調整することで、着ぶくれを抑え、全体のシルエットが美しく出るバランスを追求している。それはフードひとつ取っても徹底されていて、頭にフィットするように何度もパターンを作成し、調整を重ねたという。

ベストセラー商品の人気の秘密

ここでベストセラー商品である「ウォームパデッドパーカ」を詳しく見ていこう。カジュアルからビジネスまで、あらゆるシーンに溶け込むアイテムとして高い人気があるアイテムだ。
人気の秘密は、何よりもそのデザインにある。ミニマルな印象のあるノンキルトが特徴で、着ぶくれせず、フロントやポケットのファスナーも隠し仕様となり、すっきりした見た目となっている。ユニセックスということから、少しばかり着丈を長めにし、お尻まで隠れるようになっているのも安心感がある。
シンプルながら細かいデザイン設計がなされ、スタイリングも自由自在
アウターという商品上、機能面においても妥協はない。
「保温・耐久撥水・防風の機能を備えており、袖口を調整することで風や雨が入りにくい仕様にしています。また、ダブルジップを採用しているのは着こなしに変化をつけられるだけでなく、防風機能により熱がこもりやすい点を緩和する役割も持たせています」
ダウンの重要な機能のひとつである耐久撥水性の高さも一目瞭然
この人気の高さから、同シリーズから新たな商品が販売された。それが「ウォームパデッドコート」(※オンラインストアと北海道の店舗のみ販売)だ。使用する中わたやその分量、さらにはデザインの変更により、防寒性を一層高めた商品である。
防寒性能で言えば、「ウォームパデッドパーカ」の1.5倍ほど暖かい中わたを使用している。中わたの分量も面積比で170%となるが、ミドル丈かつ袖リブを内側に配した2重袖構造にするなど外気を徹底的遮断する仕様で、かつこちらもノンキルトによるスタイリッシュな印象を与えるコートとなっている。
「ウォームパデッドパーカ」の派生アイテム「ウォームパデッドコート」(税込)8,990円

ウォームパデッドシリーズの魅力

ラインナップの豊富さは、多くのユーザーに寄り添うと同時に、さまざまなニーズに応えるという同社のポリシーでもある。多くがユニセックスでの展開で、企画段階からジェンダーレスに着用できるようにとのこだわりを見せるものだ。
たとえば人気商品のひとつである「ウォームパデッドスタンドブルゾン」は、よりスポーティで若々しい雰囲気が漂うデザインとなっている。幅広なキルトデザインで保温・耐久撥水・防風の機能を保ちつつ、内ポケットによる収納力やパッチアンドフラップボタンでモノの落下を防ぐなど、うれしい機能が付いている。
80sのヴィンテージジャケットを元にした「ウォームパデッドスタンドブルゾン」(税込)4,990円
またミリタリーウエアの要素を取り込んだ「ウォームパデッドフライトジャケット」は、表地にフェイクレザー、首元にフェイクファーを使用するなど、異素材を組み合わせることで豊かな表情を生み出している。保温性を維持しつつ、ファッションアイテムとしての存在を際立たせる一着に仕上がっている。
ミリタリー感を出し、ファッションにアクセントを添える「ウォームパデッドフライトジャケット」(税込)7,990円

進化を止めない、ジーユーの挑戦

近年のファッション業界では、サステナビリティへの取り組みは避けて通れない重要な課題となっている。同社は、2030年までに原材料生産・素材生産・縫製に関わる温室効果ガスの排出量を2019年比で30%削減するという目標を掲げている。それゆえ、「ウォームパデッド」シリーズも多くのリサイクル素材が使われている。
たとえば「ウォームパデッドパーカ」では、表地や裏地、中わたなどの一部[1]にリサイクルポリエステル繊維が採用されており、限りある資源を再生し活用する取り組みとして挙げられる。また、販売後の服にも責任を持つという考えのもと、ユーザーが着なくなった服を店舗で回収し、全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.GU」も進めている。
担当者は「お客様のサステナビリティへの関心の高まりもあり、リサイクル素材に置き換えられるものは、本製品に限らず積極的に採用している」と語ってくれた。
そうした同社の「ウォームパデッド」シリーズは、どのような商品として広まっていくことを期待するか、最後に聞いてみた。
「累計販売本数1,000万本を突破した『バレルレッグ』シリーズに続く、ジーユーを代表する商品群となり、グローバルで多くのお客様に愛される商品となっていくことを望んでいます」
「ウォームパデッド」シリーズの進化は、これからも続いていく。ユーザーの声に真摯に耳を傾け、素材やデザインのバリエーションを増やしていきながら、地球環境への責任を果たしていく。こうしたあくなき挑戦心が、商品開発の原動力であり、ジーユーの魅力となっているのだ。

[1]表地:ポリエステル100%(リサイクルポリエステル繊維を51%使用)、裏地:ポリエステル100%(リサイクルポリエステル繊維を40%使用)、中わた:ポリエステル100%(リサイクルポリエステル繊維を100%使用)

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