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軽量でソロテックスを使用したワークマン「バズライトストレッチジャンパー」はワークウエアの最高到達点

2025.02.03
ファッションの価値観は人によって千差万別。「どんなファッションがおしゃれだと思いますか?」という問いに対する答えは、人によってまったく違うだろう。だが、「どんな服を着ているときが快適ですか?」という問いに対する答えは、ある程度限られてくるのではないだろうか。
暑いときは涼しい服、寒いときは暖かい服。そして、季節を問わず快適性を感じる服の要素のひとつとして「軽さ」が挙げられるだろう。
 
快適性を追求し、さまざまな製品を生み出してきたワークマンのラインナップのなかで、「軽さ」を強く打ち出しているのが「バズライトストレッチ」シリーズだ。今回は、「バズライトストレッチ」シリーズにまつわる裏話を、開発を担当する株式会社 ワークマン製品開発第1部チーフバイヤーの川田真之輔さんに、ワークマン公式アンバサダーである山田耕史が伺った。

革新的だった「エアライトストレッチ」シリーズ

山田耕史(以下、山田)「バズライトストレッチ」シリーズはいつから展開が始まったのでしょう?
川田真之輔(以下、川田)「バズライトストレッチ」シリーズ自体は2023年からと、比較的最近のモデルなのですが、その前身となる「エアライトストレッチ」というシリーズは、2010年代からありました。こちらは2017年のワークマンのカタログです。
山田軽さを追求したシリーズだったのですね。当時のお客さんの反応はいかがでしたか?
川田かなり売れましたね。それまでのワークウエアは耐久性や低価格を重視し、コットンやコットン×ポリエステルなどの丈夫な生地がほとんどでしたので、「エアライトストレッチ」シリーズのように軽くて薄い生地は非常に珍しかったのです。
現行の「バズライトストレッチ」シリーズも同様ですが、肌面の生地には凹凸感のあるドットタッチという加工をして肌離れを良くしており、汗をかいても不快になりにくいという点や、ストレッチ性の高さにも支持をいただいていました。
それまでのワークウエアはストレッチ性のない素材が多かったので、ニッカボッカのようなゆったりとしたシルエットのパンツが主流だったなかで、このシリーズの登場は作業服のスタイルを大きく広げることになりました。
「ソロテックス使用バズライトストレッチジャンパー」2025年春夏モデル(2,900円。税込)
山田個人的に、ワーカーの方は細身のシルエットのパンツを着用している印象が強かったのですが、それはここ10年以内の傾向だったのですね。
川田昔は作業のときに着用する服が決まっていました。全員が揃いの制服だったり、絶対に長袖を着なくてはならない、というような決まりがあったりしたのですが、最近ではかなり自由に作業服を選べるようになっています。
山田「エアライトストレッチ」の後継である「バズライトストレッチ」シリーズには、帝人フロンティアのソロテックス素材が使われていますね。
「ソロテックス使用バズライトストレッチジャンパー」2025年春夏モデル(2,900円。税込)
川田本シリーズは「エアライトストレッチ」シリーズに比べてストレッチ性が向上しています。多くのストレッチ生地には劣化しやすいポリウレタン素材が用いられているのですが、ソロテックスにはポリウレタン素材が使われていません。
ポリウレタン素材が用いられたスキニーパンツなどは、穿き込んでいくと生地が劣化して膝の部分がポコッと出てしまうことがありますが、ソロテックス素材だとそういったことはかなり起きにくくなります。
山田「バズライトストレッチ」シリーズとなった今も、ワーカーが作業服として着用することが多いのでしょうか?
川田作業服としてはもちろん、アウトドアやスポーツシーンでもご着用いただいているようです。こちらは去年のカタログですが、このようにアウトドア色の強い打ち出しもしています。非常に軽いので、登山のときに着用されている方も多いようです。
ワークマン2024年春夏カタログイメージ
山田僕はキャンプのときに「ソロテックス使用バズライトストレッチベスト」を愛用しています。料理や作業をするときのエプロン代わりになりますし、ポケットがたくさん付いているので、キャンプ道具や飲食物を持ち運ぶのに、非常に重宝しています。
「ソロテックス使用バズライトストレッチベスト」2025年春夏モデル(1,900円。税込)
川田釣りをされる方もよく着られているそうです。
山田ポケットやカラビナループなど、ディテールがかなり盛り込まれていますね。一着をつくるのにかなりの工程が必要なのではないでしょうか。
川田中国の工場では、流れ作業で縫製をしています。たとえば、ポケットを縫う人は一日中同じポケットを縫うんです。ずっと同じ作業をしていると練度がどんどん上がるので、最初は1日30着しか縫えなかった人が、2週間後には100着縫えるようになっていたりするんです。
山田(縫製工場の作業風景の写真を川田さんに見せてもらう)数え切れないほどの方々が、ずらりと並んでミシンを踏んでいますね。
川田1箇所を縫ったら、他の箇所を縫う次の人に手渡すんです。たとえば、この面ファスナーが付いたポケットをつくるのには、3人くらいが関わっているはずです。

ユーザーの声を取り入れた地道なアップデート

川田「バズライトストレッチ」の2025年モデルは、前年の製品と比べて大きなリニューアルはしていないのですが、実は細かいところにかなり手を加えています。
たとえば、「ソロテックス使用バズライトストレッチカーゴパンツ」の裾のリブは、それまでボディと同色だったんですが、デザイン性を考慮してブラックのものに変更しました。
「ソロテックス使用バズライトストレッチカーゴパンツ」2025年春夏モデル(1,900円。税込)
川田また、サイドのカーゴポケットを前に数ミリ移動させています。ここにものを入れて座ったときに邪魔になるというお客様の声を反映しました。
山田そういった変更は他の製品でも行われているんですか?
川田そうですね。カタログなどで特にアナウンスはしていないのですが、このような細かい改良は毎年多くの製品で行っています。
山田そういった地道なアップデートが行われているからこそ、ユーザーの信頼が得られるんでしょうね。「ソロテックス使用バズライトストレッチジャンパー」には「くるくるストラップ」というディテールがあり、コンパクトにまとめて収納できるようになっています。
「ソロテックス使用バズライトストレッチベスト」には付いていないので、今後ぜひ付けていただけたらと思います。
川田なるほど、良さそうですね。検討しますね。

PROFILE

川田 真之輔(かわた しんのすけ)

株式会社ワークマン製品開発第1部 チーフバイヤー(ワーク&アウトドア)

PROFILE

山田 耕史(やまだ こうじ)

ファッションアナリスト/ワークマン公式アンバサダー
「山田耕史のファッションブログ」を中心にフリーランスとして活動。著書に『結局、男の服は普通がいい 世界一かんたん、一生使えるオシャレの方程式』(KADOKAWA)

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