個性的なモデルがひしめく現代のフットウエアシーンにおいて、ロサンゼルス生まれの「
CLAE(クレイ)」は異彩を放つ存在だ。
そのデザインはじつにシンプル。ベースはローテクで、サイドパネルのロゴも見当たらなければ、カラーリングも奇をてらわない。
それにもかかわらず、2001年のローンチ以降、愛用者は増え続け、今では50ヶ国で展開されるグローバルブランドに成長を遂げている。
なぜ、CLAEは人々の心を惹きつけるのか? 削ぎ落とされたシンプルデザインからにじみ出る唯一無二の魅力に迫ろう。
PROFILE|プロフィール
久保 麻由(くぼ まゆ)
株式会社リーガルコーポレーション
商品企画部 CLAE担当MD
ロサンゼルスで設立されたライフスタイルフットウエアブランド
ブランドが誕生した背景を教えてください。
2001年に、ロサンゼルス在住のファッションディレクター、Sung Choi氏によって設立されました。ブランド名の由来は「CLAY(粘土)」から。職人技と創造性を象徴する未加工の基礎素材からインスピレーションを得ています。
シンプルなデザインはどのようにして生まれたのですか?
1990年代の終わり頃、フットウエア業界では、特大のロゴや奇抜なデザインのシューズが流行していました。ただその一方で、落ち着きのあるシンプルで機能的なデザインを求める人もいました。CLAEはそんな都市で暮らす大人たちのために作られました。