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2024.12.12

『ゴールデンカムイ』から見る、アイヌ民族の衣服文化の世界

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北海道に隠された金塊をめぐる冒険漫画『ゴールデンカムイ』。
作中には、“不死身の杉元”と称された元兵士・杉元佐一と、アイヌ民族の少女・アシㇼパをはじめ、多くのキャラクターが登場する。アシㇼパたちアイヌ民族が身にまとう衣装は、実際に着用されていた伝統的な装いを再現しており、その代表的なものが「アットゥㇱ」である。
樹皮から作られた服として知られるアットゥㇱとは、どんな服なのだろうか。
この伝統的な衣服に込められた知恵と技術、そしてアイヌ民族の豊かな衣服文化について、国立民族学博物館人類文明誌研究部の齋藤 玲子さんにお話を伺った。
(※本記事は漫画『ゴールデンカムイ』のネタバレを一部含みます)

樹皮を採って、アットゥㇱができるまで

はじめに、アットゥㇱとはどんな服なのでしょうか?
アットゥㇱ(国立民族学博物館所蔵)
アットゥㇱ(国立民族学博物館所蔵)
アットゥㇱは、オヒョウ(ニレ科)の樹皮を素材として作られるアイヌ民族の伝統的な衣服です。木綿の生地が手に入る前から着用されていた、基本的な衣服といえます。
その名称は、アイヌ語で「アッ(オヒョウの樹皮)」「ルㇱ(毛皮)」が語源と考えられていて、「オヒョウ樹皮で作った毛皮(のようなもの)」という意味だろうと思います。
作中では、アットゥㇱは「オヒョウの木の皮を下からはがして作る」と説明されています。実際はどうやって作っていたのでしょうか?
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