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2023.11.20

立体的なフォルムと ストレッチコードが印象的な 「PORTER THINGS(ポーター シングス)」が支持されるワケとは?

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「一針入魂(いっしんにゅうこん)」をモットーとしたモノづくりの姿勢を貫く、𠮷田カバンのブランド「PORTER(ポーター)」。そんなPORTERの中で、立体的なフォルムと背負ったときに目を引くストレッチコードがアイコニックな、デザイン・素材・機能すべてにこだわった「PORTER THINGS(ポーター シングス)」シリーズ。「ポーター シングス」はどのように誕生したのか、そしてどのような特徴を持つバッグなのかを、現行モデルの紹介を交えながら株式会社𠮷田の企画・開発部チーフマネージャーの遠藤亮さんに語ってもらった。

創業者のモノづくりの精神を受け継いだ「PORTER」

1935年に𠮷田吉蔵によって創業された「𠮷田カバン」。吉蔵は、12歳でカバンづくりの世界へ飛び込み、晩年まで技術と工夫を極め続けたカバン職人であった。
1906年に神奈川県で生まれ、その後12歳でカバン職人になるべく修行に出た𠮷田カバン創業者の𠮷田吉蔵 <br> ©読売新聞社提供
1906年に神奈川県で生まれ、その後12歳でカバン職人になるべく修行に出た𠮷田カバン創業者の𠮷田吉蔵
©読売新聞社提供
創業以来、日本製にこだわったカバン作りを続け、今では社是ともなっている「一針入魂(いっしんにゅうこん)=ひと針ひと針を丁寧に縫い合わせていく作業のように、素材選びからデザイン、縫製にいたるすべての工程に手を抜かないというモノづくりへの矜持」の精神は現在まで受け継がれている。
そんな「𠮷田カバン」から1962年に発表されたブランドが「PORTER」だ。ブランド名は、ホテルなどでお客の鞄を預かる“ポーター”という職業に由来する。常に鞄に触れ、ポーターが“鞄の良さを知る者である”というところから名付けられた。
𠮷田吉蔵は1935年に東京神田須田町に「𠮷田鞄製作所」を設立。1951年には東神田へと拠点を移した。写真は東神田の旧社屋
𠮷田吉蔵は1935年に東京神田須田町に「𠮷田鞄製作所」を設立。1951年には東神田へと拠点を移した。写真は東神田の旧社屋
𠮷田カバンは創業以来、一貫してこだわり続けているメイド・イン・ジャパンの品質や、機能的なデザインが特徴で、今までバッグに使われなかったような素材を意欲的に採用し、他のバッグブランドとは一線を画す存在となっている。
カジュアルからビジネスまでさまざまなアイテムを展開しており、国内だけでなく海外にもその名を轟かせ、老若男女、年齢問わず幅広い世代に支持されている。

PORTER STORE限定の「PORTER THINGS」が今春から全国展開へ

2017年の発売以来、人気アイテムとして親しまれていた「PORTER THINGS」。実は、このシリーズ、「KURA CHIKA by PORTER」と一部のPORTER STORE限定で取り扱われていたが、今春から全国発売されることになった。そのことに関して開発に携わった遠藤さんはこう語る。
PORTER THINGSは、リリース当初「KURA CHIKA by PORTER」限定で展開されていたシリーズだった。写真は「KURA CHIKA by PORTER YOKOHAMA」
PORTER THINGSは、リリース当初「KURA CHIKA by PORTER」限定で展開されていたシリーズだった。写真は「KURA CHIKA by PORTER YOKOHAMA」
「元々、『KURA CHIKA by PORTER』の限定アイテムという位置づけのシリーズでしたが、ありがたいことに、多くのお客様から好評を得ておりまして、もっと幅広いユーザーの方に手にしていただきたいという想いから、全国の取扱店での展開がスタートしました」
PORTER THINGSのバックパック。メイン素材に採用している上品なナイロンツイルは表面にテフロン®ファブリックプロテクター加工、裏面にPVC加工を施しているため防汚性、撥水性に優れる。サイズW32×H50×D20cm。6万6,000円(税込)
PORTER THINGSのバックパック。メイン素材に採用している上品なナイロンツイルは表面にテフロン®ファブリックプロテクター加工、裏面にPVC加工を施しているため防汚性、撥水性に優れる。サイズW32×H50×D20cm。6万6,000円(税込)
そんな人気シリーズの「PORTER THINGS」だが、どのような特徴を持つシリーズなのだろうか。その特徴に関しても遠藤さんはこう説明する。
サイドから見るとフロント部分が立体的なフォルムになっているのがわかる
サイドから見るとフロント部分が立体的なフォルムになっているのがわかる
「特徴は3つあります。ひとつはカバンの顔でもあるフロントに、バイアス(斜め)に取り付けられたファスナーとその立体的なフォルム。もうひとつはボトム部分に取り付けられたストレッチコード。そして最後に背胴部分に配置された『キュービックアイ®ピケライト』という、医療の現場で使われていた素材をバッグに初めて採用したことです」
ボトムに配置された伸縮性の高いストレッチコードは、簡易的な収納として便利。ブラックと蛍光グリーンの2色が付属する
ボトムに配置された伸縮性の高いストレッチコードは、簡易的な収納として便利。ブラックと蛍光グリーンの2色が付属する
特徴的なフォルムは、バイアスに入ったファスナーの対角を摘まむことで、この立体感を実現したそう。このフォルムに行き着くまでにはかなり苦労したとか。そしてボトム部分に配置されたストレッチコードも使い勝手を追求したディテールだ。遠藤さんは続ける。
 
バックパックとともに人気なのがメッセンジャーバッグ。フラップ部分に斜めに入るファスナーがあるのも特徴のひとつ。収納の多さはもちろん、ストラップで斜め掛けにした時の快適性など随所にクオリティの高さを感じさせる逸品。サイズW44×H31×D14cm。5万5,000円(税込)
バックパックとともに人気なのがメッセンジャーバッグ。フラップ部分に斜めに入るファスナーがあるのも特徴のひとつ。収納の多さはもちろん、ストラップで斜め掛けにした時の快適性など随所にクオリティの高さを感じさせる逸品。サイズW44×H31×D14cm。5万5,000円(税込)
「ボトム部分に配置されたストレッチコードは、読んでいた新聞や、暑くなって脱いだ上着、折り畳み傘などをさっと入れられるように付けています。また発色の良いスポーティな印象の蛍光グリーンと、ブラックの2色が付属されているので、使う方の好みで付け替えてほしいです」
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