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2023.03.13

「10代が本当に欲しいアイテムを作る」学生主体で展開するアパレルブランド“BLEA”

“日本一学生の個性を尊重する学校”として多くのメディアにも取り上げられる通信制の併修校「BLEA(ブレア)学園」。高校生のうちからファッション、美容、芸能の専門知識を学び、多くの資格を取ることができるこの学園では普通の高校にはないような実践教育に力を入れており、過去にもWEGOとのコラボ商品や、JKがプロデュースするカラコン開発などで話題を集めた。
そんなBLEA学園のオリジナルブランド「BLEA(ブレア)」が2022年の夏に立ち上がり、同年12月から通販サイトでの販売がスタートした。学生主体で始まったブランド「BLEA」はどのような洋服を生み出しているのか。創業メンバーである高等部2年の桜井 美穂さん、大学部1年の上床 優香さん、薄 優花さんに話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
桜井 美穂(さくらい みほ)
桜井 美穂(さくらい みほ)

BLEA女子専門部2年

PROFILE|プロフィール
上床 優香(うわとこ ゆか)
上床 優香(うわとこ ゆか)

BLEA女子大学部1年

PROFILE|プロフィール
薄 優花(うす ゆうか)
薄 優花(うす ゆうか)

BLEA女子大学部1年

ブランドを実際に作りながら学ぶ

はじめに、オリジナルブランド「BLEA」が立ち上げられた経緯について教えてください。
桜井BLEA学園にはファッション学科がありまして、もともとファッションやオシャレが好きな子が多いんです。そんな環境で服作りをしてみたいと思い、「将来自分のブランドを持つのが夢だから、ブランドの作り方を教えてほしい」と先生に相談したのがきっかけでした。
上床桜井さんの一声で始まったこのブランドは、立ち上げメンバーは10名からスタートしました。その10名は先生が校内募集をかけて、やりたいと思っている子たちが集まった形になります。
「BLEA」では、モデルもヘアメイクもすべて自分たちで行っています。現役モデルの子やスタイリングが得意な学生などに協力をお願いし、そのスタイリングを生かして撮影を行っているのも特徴の一つかなと思います。
桜井ブランドの立ち上げ当初、たまたま学園に来ていたOEMメーカーさんがその話を聞いてくださり、実際に取り組みが始まりました。基本的に私たちがイメージする作りたい洋服の画像やデザインを伝えて、メーカーさんがそれを上手に汲み取ってくださり、その企画書を出してくれるんです。そこから私たちがアイデアを出し合って形にしていくという流れになっています。
商品企画会議はどのように行われているのでしょうか。
桜井メンバーはそれぞれ好きな服の系統が異なるので、さまざまな系統の洋服のアイデアを出してもらい、それをバランスよく取り入れていきました。さらにその洋服をメーカーさんと相談しながら選んで、決まった洋服から作っていくという感じです。
上床BLEAは高校生を主体としているので、制服にも合うような普段使いしやすい、着回ししやすいものを意識して作ったものもあります。
授業のなかで、ショーのコレクションを見ることがあり、そこで気に入ったアイデアをデザインに取り入れることもありました。また、流行りの韓国系のファッション要素を取り入れたり、Instagramなどから可愛いと思ったアイデアを持ち寄ったりして決めることもありますね。全体的にさまざまな要素を取り入れ、みんなで協力して作り上げたという感じです。
私たちはアイデアを出し合いますが、やはりそれぞれ好みがあるので、決められないときは先生に意見を聞いていました。
桜井最初にみんなでアイデアを出し合ったときは、約50着のデザイン案が出ましたね。そのなかから現実的に作れるものや、ブランドの特徴を取り入れた日常的に着られるアイテムなどを優先的に選び、企画書にまとめたのは15着ほどでした。そして、最終的にはそのなかから8着が選ばれ、それが現在販売されているアイテムとなっています。
上床「BLEA」は、ブランドとしての特定の方向性はなく、それぞれが作りたいものを作るという趣旨のもと動いています。ただ、全体のテーマは“10代が本当に欲しいものを自分で作ること”がルールとなっています。なので、ストリート系やガーリー系など、さまざまなジャンルがあるのが「BLEA」の特徴なんです。自分たちが欲しいものを商品にして売ることが、1番の魅力だと思っています。
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