Columbiaのマザーと呼ばれたガート・ボイルという人物
「Columbiaは1938年にアメリカ、オレゴン州ポートランドで生まれたブランドで、2023年で創業85周年になります。1938年にドイツにいた創業者がアメリカに移り住み、帽子問屋の権利を買って、コロンビアハットカンパニーという会社を興したのがルーツです。のちに創業者の娘で、主婦だったガート・ボイルという人物が社長に就任。彼女こそがColumbiaを世界規模のブランドに育て上げ、Columbiaのマザーと呼ばれる存在となります。ガート・ボイルは2019年95歳で亡くなるのですが、その直前まで会長職についていました」
おいしかった料理は忘れてしまうが、まずかった料理はいつまでも覚えている
「ガート・ボイルはアイデアウーマンで、1980年代~1990年代末頃まで社長であるガート・ボイル自らが広告に登場しています。彼女は『おいしかった料理は忘れちゃうけど、まずかった料理はいつまでも覚えているでしょ、だから私は広告に出るのよ。』と言い、モデルではなく主婦だった彼女が、ウィットに富んだ、インパクトを持たせた広告に出続けました」