海外在住24 年のファッションデザイナー、大森美希。服飾学校教員を経て渡仏し、バレンシアガ(BALENCIAGA)、ランバン(LANVIN)、ニナリッチ(NINA RICCI)という名だたるブランドを渡り歩き、ニューヨークではコーチ(COACH)のシニア・デザインディレクターを務めるなど、ジョブ型雇用でラグジュアリーブランドのデザイナーを歴任。
現在はパーソンズ・パリの修士課程アソシエイトディレクターを務めている。先日行われたPARIS FASHION WEEK Spring/Summer 2025の4日目、リック・オウエンス(Rick Owens)のショーではモデルを務めた。パリ公式ランウェイでのモデル出演は、大森さんの幼い頃の夢だったという。
そのショーの直後に取材の機会を得た。今回は、先日のランウェイでの経験や、教育者としての活動について話を伺っていく。
PROFILE|プロフィール
大森 美希(おおもり みき)
文化服装学院アパレルデザイン科卒業後、服飾学校での教員生活を経て2000年に渡仏。複数の老舗ブランド本社デザインチームにデザイナーとして勤務、フランスのラグジュアリー業界に15年間携わる。2015年からはニューヨークに移住し、米ブランド、コーチ(COACH)ではウィメンズウェアのシニア・デザインディレクターを務めた。2019年にパリに拠点を戻し、2021年からパーソンズ・パリ(NYパーソンズ美術大学のパリ校)修士課程のアソシエイト・ディレクターとして世界各国から集まる学生達にファッションデザインのノウハウを伝授しながら、日本に向けてはSNSや講演、執筆活動を通して発信を続けている。
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53歳 日本人女性、リック・オウエンスのショーでモデルデビュー
ショーの出演が決まったのはいつ頃だったのですか?
ショーの前日に正式に決まりました。ファッションショーの準備は通常、4、5日前から始まります。その後、メゾンから依頼されたキャスティング会社が候補者を用意し、キャスティングと同時にスタイリストやコンサルタントと一緒にショーのスタイリングを行います。