1996年にオーストラリアの首都・キャンベラではじまった、ゴミをゼロにすることを目標に掲げた運動「ゼロ・ウェイスト」。今の「サステナビリティ」のムーブメントにもつながる、世界が最も関心を持つ取り組みのひとつだ。
この日本国内においても、まさしくゼロ・ウェイストなファッションを目標に掲げるファッションブランドが注目を集めている。石油原料の化学繊維などは一切使用せず、日本伝統の文化でもある和紙を糸に用いることで、不要になっても土に還る服を生地から開発・販売をするブランド「
WACRA(ワクラ)」だ。
2022年10月にスタートしたクラウドファンディングでは、日本の法被(はっぴ)を現代風にアレンジした新感覚のアウター『和紙綿羽織』が、そのコンセプトやデザインにより多くの支持を得て、目標を大きく上回る金額の獲得を達成している。
今回は、ファッション業界での確かな実績を持ちながらもワクラを立ち上げ、その話題の中心となっている同社代表の赤松 親さんにインタビュー。和紙を使った土に還る服やブランド立ち上げの経緯について、そして同氏が考えるゼロ・ウェイストを見据えた今後の展望などを聞かせてもらった。
日本の高い技術・技工を知ってもらいたいという思いが生んだブランド
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